Ch. 27 Ep. 7: 反撃開始です!
彼方の家にお泊まりをし、彼方と遥の間にある姉妹愛を間近で感じた栞子。自分は伝えることを諦めていた、でも、今だからこそ伝えられる方法があると気づいた。今度こそという思いを胸に家に帰るとそこには……?
薫子
栞子〜、戻ったの?
栞子
はい、ただいま戻りました
薫子
もう、あんたってばいつから夜遊びなんてするようになったの?
心配したんだからね
栞子
夜遊びではありません。
彼方さんの家に泊まりに行っただけです。
それに昨日連絡も入れました
栞子
……だいたい、姉さんにはそんなこと言われたくはありません
栞子
姉さんだって、
スクールアイドルフェスティバルの実行委員を始めてからは、
全然帰ってこなくなっちゃったじゃないですか
薫子
私はいいのよ私は。
それに今そんな話はしてないでしょ
栞子
同じことです。私の話も聞いてください。
私は――
薫子
その前にお姉ちゃんの話を聞いてちょうだい。
あのね、あんたはまだまだ子供なんだから――
栞子
もういいです!!
[Fade in/out.]
栞子
失礼します、こんにちは……
歩夢
あ、栞子ちゃん、こんにちは!
栞子
あの、今日もこちらで練習していいでしょうか……
かすみ
かわいいかすみんのこと見たいから?
栞子
かすみさんを見ると安心します……わかりやすくて
かすみ
かすみん、わかりやすくかわいいからね!
いくらでも見ていいよ~
彼方
栞子ちゃん、やっほ~、今朝ぶり!
彼方
栞子ちゃんのお母さんがね、わざわざお電話くれたんだよ。
だから、またお泊りにきてほしいです、って
お願いしといた~
栞子
あ、ありがとうございます。
でも、頻繁に行くのはご迷惑ですから
彼方
遥ちゃんがね、栞子ちゃんともっと話してみたいって
言ってたから、また近いうちに来てほしいな
栞子
遥さんが……?
ありがとうございます、嬉しいです
せつ菜
お泊まり会だなんてずるいです!
私もしたいです!
エマ
わたしも~!
みんなで一晩中スクールアイドルの動画見たりしたいな
歩夢
じゃあ、みんなでパジャマパーティーしない?
合宿みたいにみんなでごはんを作ったりしたいな~
栞子
彼方さん、みなさん。
……あの、私、お願いというか……相談があるんです
あなた
相談?
彼方
おお! 栞子ちゃん、もしかして……!
栞子
はい。私、ライブがしたいんです!
あなた
ライブ! もちろん協力させて!
しずく
私たち全員協力するよ、栞子さん。
もうやりたいことは決めてるの?
栞子
はい。私のやりたいことは……
姉さんに対する、宣戦布告です!
みんな
ええーーー!?
[Fade in/out.]
あなた
……なるほど。話を聞いてくれない、と……
かすみ
なにそれひどい!
しお子かわいそう。しお子の気持ち、ぶつけちゃえ!
彼方
昨日のこと、覚えててくれたんだね~
栞子
はい。彼方さんから、
「スクールアイドルである今だからこそ、伝えられる方法がある」
と言われて、これしかないと思いました
栞子
私はもう、姉さんが思ってるような子供ではありません
栞子
ちゃんとしたひとりの人間で、対等なんだということを、
ガツンとわからせてやりたいんです!
栞子
今まで諦めていましたが、溜まりに溜まった積年の鬱憤も全部!
歌に込めて姉さんにぶつけます!!
栞子
はあ、はあ……
栞子
あ、すみません。ヒートアップしてしまいました……
璃奈
栞子ちゃん、どうどう
かすみ
しお子ってそんなおっきな声出るんだ~
栞子
いえ、あの……その……
しずく
いいんだよ! 栞子さんの思い、受け止めた!
私たち、全力で手伝うね!
あなた
しずくちゃんの言う通り、もちろん全力で手伝うよ
あなた
ただ、今の栞子ちゃんはスクールアイドル部所属だから、
私たちだけでやるんじゃなくて部の人とも
一緒にやれたらなって思うんだけど、どうかな?
栞子
確かにそうですね。
わかりました、ランジュに相談してみます
[Fade in/out.]
栞子
……というわけで、どうしてもライブがしたいんです
あなた
それでね、部と同好会のみんなで、
栞子ちゃんのライブを手伝えないかなと思って……
栞子
私、姉さんに私の思いを突き付けたいんです!
お願いします!
ランジュ
まっかせなさい! 栞子の頼みを断るはずないじゃない!
無問題ラ!
ミア
いいよ、薫子に一泡吹かせてやろう
果林
ライブで自分の気持ちを思い知らせようだなんて、
おもしろいじゃない
愛
いいねいいね。愛さんそういうサプライズ大好き、
絶対に成功させようね
栞子
みなさん……ありがとうございます!
ランジュ
完璧なパフォーマンスで、薫子を黙らせちゃえばいいのよ
栞子
精一杯のパフォーマンスで、姉さんに思いをつたえます
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