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Ch. 27 Ep. 8: 姉さんへのメッセージ

人の話を聞かない薫子に我慢できなくなった栞子。そこで、自分の気持ちを薫子にぶつけるようなライブがしたいとあなたに相談する。部に所属している栞子なので、部のみんなの協力も仰ぎつつ、まずは曲作りを始めるが……?

ランジュ

それは下手側に配置。
照明ももっと増やしましょう、
派手にね!

ランジュ

栞子のやりたいことを
最大限に発揮できるステージじゃなきゃ
ダメなんだから!

ランジュ

栞子がランジュを頼ってきたのよ。
そこそこの出来なんて許さない、
薫子を圧倒させるステージを目指すわよ!

せつ菜

ふふっ、ランジュさん、燃えていますね

果林

栞子ちゃんに頼られたのが嬉しいみたい。
ずっとこんな感じよ

ランジュって女王様キャラっぽく見えて、
結構尽くしたがりだよね

果林

確かにそうかも。第一印象が第一印象だから、
近くにいないと気づかないけどね

彼方

部の設備のほうがいいから、って、
いつも彼方ちゃんたちを誘ってたのも
そういうことなのかなあ?

そうそう、そういうことなんだよ

かすみ

本当に部にはいったほうが
かすみんたちのためだって信じてるんだ……。
変なの!

璃奈

合同イベントのとき用意してくれた、すごい量の飲茶、
おいしかった……

しずく

そういえば合宿のときも……
ほら、ランジュさんがせつ菜さんのお料理を食べて
お腹が痛くなっちゃったとき……

歩夢

帰ったら胃腸を鍛える、って言ってたよね……。
私、ちょっと感動しちゃったよ……

ランジュ

ほらほら、おしゃべりしてないで手を動かすのよ!

彼方

は~い。みんなでやれば早いもんね~

エマ

ふふ、栞子ちゃんが目一杯自分の気持ちを
叫べるライブにしないとね

せつ菜

はい!
私も栞子さんのアツいパフォーマンスが見たいです

璃奈

そのためには、準備はしっかり。
璃奈ちゃんボード「むんっ」

ランジュ

そうそう、良い調子よ。
栞子のために頑張るのよ!

かすみ

むー! ちょっと仕切りすぎじゃないですかっ!

ランジュ

誰よりも栞子のことを知ってるランジュが仕切るのは当然、
ランジュ以外に適任なんていないわ

かすみ

むむむ~! それは聞き捨てなりませんよ!
私たちだってしお子の事よく知ってるし、
先輩なんて絶対もっと詳しいですよ!

ランジュ

ランジュなんて、栞子の幼馴染で大親友なんだから!
ランジュのほうがもっともーっと詳しいに決まってるの!

ランジュ

とにかく、ランジュの言うとおりにしていれば無問題ラ。
栞子にぴったりの最高のライブを準備してあげる!

[Fade in/out.]

栞子

あの、今、良いですか?

あなた

うん、どうしたの?

栞子

新曲のことです……
実は、あなたにお願いしたくて……

ミア

ボクからも頼むよ、栞子だけのための曲を作るのは
ベイビーちゃんの得意分野でしょ

あなた

わかった!
それで、どんな曲にしたいとか、もうイメージはある?

栞子

はい。
私の、ありのままの気持ちをさらけ出す曲にしたいです

栞子

姉の中にある私のイメージを全て壊すような、
私が今まで諦めていた気持ちを全部叩きつけるような……

栞子

我慢しなくてもいいことを我慢している人たちが、
その気持ちを解き放つ、
そんなことができるような歌を歌いたいです

栞子

それと、この資料も見てもらえますか?

あなた

これは……?

栞子

左月さんと右月さんが、私のために用意してくれたんです

あなた

わあ、すごい厚さ!

あなた

……栞子ちゃんのことをわかってる人が
書いてくれた資料だね。これ、すごく参考になるよ

あなた

じゃあ、栞子ちゃんが薫子さんに対して
持ってる気持ちとか思い出とか……
なんでもいいから、薫子さんに関する話を聞かせて

あなた

そこからイメージを作り上げていきたいんだ

ミア

……キミの作曲方法って、すごく変わってるね。
そんなふうに作りあげる作曲家、
ボクの周りにはいなかった

ミア

それがベイビーちゃんのやり方なの?

あなた

え? 決まったやり方があるわけじゃないんだ。
ただ、このやり方だと気持ちが入るってだけで

ミア

……おもしろいね。ボクも見てる

[Fade in/out.]

あなた

よし、あとは鍵をかけて帰ろうっと

ランジュ

帰るのは待ちなさい!
ランジュが来たわよ!

あなた

え? ランジュさん、どうしたの?

ランジュ

ふふん、これを見せようと思って

あなた

これって……ノート?

ランジュ

ランジュ特製練習ノートよ!
アナタがそういうのつけてるって聞いたから、
ランジュも作ったの

ランジュ

どう? アナタの何倍も素晴らしいでしょ?

あなた

……すごい!
ランジュさんが、果林さんたちみんなのことを
大好きなんだな、って伝わってくる……

ランジュ

当然ね。嘘偽りないランジュの気持ちよ

あなた

……あれ? でもこれって、
実際に果林さんたちがやったことの記録じゃない
……のかな?

ランジュ

ランジュはアナタよりすごいのよ。
だから、これから彼女たちのやるべきことも
書いてあげてるの

あなた

うーん、ココの辺りは果林さん好みじゃないかも……

ランジュ

え、そうなの? でも無問題ラ。
果林が絶対にやってみたくなる
最高の環境を用意するわ

あなた

あれ? これは?

ランジュ

ついにたどり着いたわね!
そのページは最重要よ!

ランジュ

ランジュが、いつかニジガクのスクールアイドルの
仲間たちとやりたいことのメモよ!

あなた

みんなで練習、一緒にライブ、ショッピング、カラオケ、
ファミレスでおしゃべり、もんじゃ焼き、動物園、
演劇鑑賞、ゲーム、パン作り……

ランジュ

それで全部じゃないのよ。
まだまだ増えていくんだから!

あなた

これって、いつかじゃなくてもいいんじゃない?
すぐできることもあるよ

ランジュ

え? そうなの……?

ランジュ

って、ダメよ。スクールアイドル部で
ちゃんと親友になってから行くんだから、
そうでないとみんなどうせ……

ランジュ

とにかく、ランジュだってみんなのことをすごく理解してるの。
アナタに負けてないんだから! わかった!?

あなた

う、うん


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