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Ch. 20 Ep. 4: ショウ・タイム!

どうせ活動できないなら、と部に転部した愛と果林と、たとえ活動できなくても同好会にいたいメンバーの間の話し合いは平行線。あなたはランジュに話し合いを申し込みに行く……

果林

本当に一人で大丈夫?

愛さんたちが紹介したら、きっと話しやすいと思うよ?

あなた

ううん、大丈夫。案内してくれてありがとう

果林

じゃあ……。いい話し合いになるよう祈ってるわ

あなた

うん!

[Fade in/out.]

ランジュ

どうぞ。あら、アナタ誰? ランジュのサインが欲しいのかしら?
もうちょっと待っててくれたら、
サインでもツーショットでもしてあげるわ

あなた

いえ、あの……はじめまして。
私はスクールアイドル同好会の部長です

ランジュ

アナタが? あのスクールアイドル同好会の部長!?

ランジュ

なんでこんな冴えない子が……

ランジュ

って、ごめんなさい。挨拶はきちんとしないとね

ランジュ

改めて自己紹介よ。アタシは鐘嵐珠(ショウ・ランジュ)。
ようこそ、我がスクールアイドル部へ

あなた

あの、私、今日はあなたに話があってきました。
今ってお話できますか?

ランジュ

ええ、いいわよ。さ、そこにかけてちょうだい

あなた

は、はい……

ランジュ

で、アタシに話ってなにかしら? 

あなた

あの、今まで通り、部室を使わせて欲しいんです。
それと、スクールアイドル活動も続けさせてください

ランジュ

いいわよ

あなた

えっ!?

ランジュ

このアタシが率いるスクールアイドル部に入ってくれれば、
すぐにでも活動できる環境が整ってるわ。申し分ない環境がね

あなた

いえ、そういうことではなくて……
同好会は同好会として認めて欲しいんです

ランジュ

ふう……。ほーんと、わけわかんない。
なぜランジュが用意した、
この素晴らしい環境を利用しないのかしら?

ランジュ

ほら見て、この部室! どう思う!?

あなた

……すごく立派です

ランジュ

ふふっ。これでも作りかけなの。向こうに専属トレーナー常駐の
トレーニングルームを作るつもりよ。専用のシャワールームも
作ろうと思ってるの。あ、サウナと岩盤浴も入れたいわね

ランジュ

アタシとアタシの友達がスクールアイドルをやるんだから、
最高の環境でなくっちゃ

ランジュ

施設だけじゃないわ。
スタッフだって世界中から集めた一流がバックアップをする

ランジュ

それなのに、なぜ同好会の子たちはこないのかしら?
ほかに何が足りないの?

あなた

(ステージ上でも輝いてたけど、こうして間近で見るとオーラが
 あって圧倒されちゃう。こんな子が本当にいるんだ)

ランジュ

ちょっと、アタシの話、聞いてる?

あなた

は、はい!

ランジュ

アナタだって、同好会のみんなに最高の環境でスクールアイドル
活動をしてもらいたいでしょ? 部長としてアナタが説得すれば、
あの子たちも来てくれると思うんだけど……

ランジュ

アナタ、アタシのステージを見ていたわよね。
アタシ、客席はよく見ているの。いい顔してたわ。
ランジュの歌に酔ってたでしょ? ならもうファンよね?

ランジュ

アナタ、同好会のみんなには慕われているようだから、
役目をあげる

ランジュ

あの子達をアタシのところに連れて来なさい

あなた

あの……なぜ同好会を解散させなきゃダメなんですか?
スクールアイドルフェスティバルを見てくれたんですよね?
だったら、同好会のみんながどんなにすてきかわかったはず!

ランジュ

もちろんよ! あの子たちは素晴らしい原石よ!
磨かれるのを待ってるの!

ランジュ

だからこそ、このランジュが成功を約束された新しい場所を
作ってあげたんじゃない!

ランジュ

……いいわ! とっておきの秘密も教えてあげる!
これを知ったら、絶対に部のほうがいいってアナタも思うから!

[Fade in/out.]

ランジュ

うちのエース作曲家、ミア・テイラーよ。
ニューヨークから引っ張って来たの

あなた

……テイラー? ニューヨークの? って、まさか……

ランジュ

あら、わかるのなら話が早いわ。そう、あの有名な音楽一家、
テイラー家の次女。天才作曲家のミア・テイラーよ

ランジュ

この子の曲、
去年何曲再生数ランキングTOP100に入ったと思う?

あなた

……

ランジュ

30曲よ、30曲。これがどれほどすごいことなのか、
いくらなんでもわかるわよね?

ランジュ

ねえ、理解した?
ランジュの作ったスクールアイドル部がいかに最高の場であるか!

ミア

Shut up!

ランジュ

あら、聞こえてるなら最初から言ってよ。
集中して聞こえてないのかと思った

ミア

そういう悪気ないとこほんっときらい……

ランジュ

そんなこと言って、ミアはアタシのこと大好きでしょ!
ニッポンに一緒にくるくらいだものっ

ランジュ

そういえば、昨日頼んだ新曲の進みはどう?

ミア

できてるに決まってる。来るの遅いから5曲も書いちゃったよ

あなた

5曲をたった一晩で!?

ミア

うるさ……。一晩で書いて悪い?

ランジュ

ふんふん……いいじゃない。3曲目が一番アタシに合いそうね。
アナタも聞いてみる?

あなた

(なに、これ……クオリティーが高すぎる……
 これをたった一晩で、しかも5曲も?)

あなた

…………

ランジュ

愛が言ってたけど、アナタも作曲するのよね?
だったらわかるでしょ、ミアの実力

ランジュ

ミアの下には世界中で流行ってる音楽すべての情報が集まるの。
それを瞬時に分析して、より完成度の高い曲を生み出すのよ

ランジュ

世界中探したって、こんな14歳いないわ!

あなた

14歳!? え、じゃあ、中学生……?

ミア

高3。ボク、飛び級してるから。ステイツじゃ大学生だよ

あなた

ええ!?

ミア

今更ハイスクールなんて……It's so bothering.

ランジュ

ランジュと一緒なら楽しいわよ! セイシュンしましょうよ!

[Fade in/out.]

ランジュ

どうかしら? アタシの作ったスクールアイドル部のこと、
わかってもらえた? この環境を利用しないなんて、
おかしいとしか思えないわ

あなた

スクールアイドル部がどれだけすごいのかはわかりました……

ランジュ

じゃあ……!!

あなた

確認させてください。
部に行ったら、みんなの好きなように活動できるんですか?

ランジュ

それはその子の力次第ね。アタシより魅力的なら、
その子が中心になるわ。ありえないけどね

ランジュ

でもまあ、そうね、
1曲くらいはソロでステージに立たせてあげてもいいわよ

ランジュ

アタシ、同好会のメンバーのことは認めてるの。
スクールアイドルフェスティバルのステージを見て、
この子たちだ、って思ったわ

ランジュ

荒削りだけど、それぞれの個性が尖って面白くて、
その輝きを磨けば、
さらにアタシを輝かせる最高の光になってくれるはずなのよ

あなた

でも同好会のみんなは、
それぞれ目指すスクールアイドルの形があって、
それぞれが一番になりたいって……

ランジュ

アタシの用意した最高のスタッフのバックアップを受けて
活動すれば、間違いなくレベルアップできるわよ?
一番への近道なんじゃない?

あなた

で、でも、プロが用意したものじゃなくて、
やりたいことを自分たちで作り上げることも大切なんじゃ……。
悩んで悩んで作り上げた歌だから……みんなは……

ランジュ

アナタ、おかしなこと言うのね。苦労は曲のレベルを左右しない。
曲なんて素人が作るより、プロが作った方が良いに
決まってるでしょ?

ランジュ

あっ……そうか、そういうことね

あなた

な、なに?

ランジュ

アナタも作曲チームに入りたいってことでしょ

ランジュ

それもそうよね、アナタの役割はなくなってしまうもの。
メンバーを取られないように必死になる気持ちは理解できるわ

あなた

え? あ、いや、そういうわけじゃ――

ランジュ

けど、それは難しいわね。アタシ、アナタはいらないの

ランジュ

一応、ミアにも聞いといてあげるけど、期待はしないで

ランジュ

じゃ、みんなの説得、よろしくね! 拜拜(バイバイ)

あなた

あ……

あなた

(行っちゃった……。全然話にならなかったな……)


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