はあ……穂乃果が暴走していないか、
心配でたまりません……

え！？　大丈夫じゃないかな？　だって、
ステージでみる穂乃果ちゃんてすごくしっかりして見えるよ

ステージでは……頼りになりますが、
私生活での穂乃果ときたら……！

わかる……わかるわ！　
私も千歌ちゃんがなにか起こさないかって
ちょっと落ち着かなくて……

梨子……！　
あなたも……大変なのですね！

ええ！　
海未ちゃん、お互い大変ね！

えぇ、なんだか意気投合してるんですけど

海未ちゃんたらあんな風に言ってるけど、
ほんとは穂乃果ちゃんと一緒にいたかったんだよ〜

なっ……！？

海未ちゃんも？　うちの梨子ちゃんも同じだよ。
あんなこと言ってるけど、
ホントは千歌ちゃんのこと大好きだからさ

うふふっ、照れ隠しなのかな？　
ふたりともかわいいね

違います！

照れなくっていいって〜。
二人がいなくてさみしいかもしれないけどさ、
今日は私たちと楽しくやろうよ♪

別に照れているわけではありませんが……コホン。
そうですね、穂乃果のことは信頼して、
私たちは私たちで親睦を深めましょう

う、うん、そうだね。あの子もついてるし、
きっと大丈夫だよね

お二人とも、照れることなんてないのに〜。
仲間を大好きなのはいいことじゃないですか

かすみんは先輩のこと大大大だーいすきですし、
先輩もかすみんのこと同じくらいだーいすきですよっ☆

あ、あの子は、みんな分け隔てなく良くしてくれるよ。
私は幼馴染だからよく知ってるもん

かすみんだって、先輩のことはよ〜く知ってますもんっ！

わ、私は、小さいときからずっと……っ

まあまあ！　二人とも落ち着いて、ね？

あ、そうだ。
歩夢ちゃん、何か向こうからの連絡は入ってない？

え？　ちょっと待ってね……うん、何も入ってないよ

だから心配いらないってば。
あっちはあっちで盛り上がっちゃってるんだよ

そうですね。穂乃果ったら、
ずっとみなさんとゆっくり話したいって言ってたんですよ

そうだったんだね。
やっぱり今回のスクールアイドルフェスティバルのことが
あったから？

ううん、それだけじゃないと思うよ。
あの子のみんなを思う気持ちに触れて、見て、
共感しちゃったんじゃないかな

共感……

似た者同士、といったところでしょうか

先頭で、元気よくみんなを引っ張っていくところは、
あの三人よく似てるよね？

そういえばそうですねぇ

あの子は……リーダーとして、誰よりも向いてると思うんだ。
私や、みんなを大切に思って、支えてくれるから……

誰……よりも？　すみません。
その言葉、聞き捨てなりませんね

え？

おっちょこちょいで、少し頼りないところもありますけど、リーダーとしての穂乃果は頼もしいですよ。いつだって誰より一生懸命で、
私たちはその姿勢やパワーに自然に惹きつけられてしまうんです

う、海未ちゃん？　

ううん、あの子だってすごいよ。
だって、毎日練習プランを考えて、
部活の後はその日の練習の様子をノートに記録してくれてるし

二人とも、ごめんなさい。千歌ちゃんだって負けてないよ？　
千歌ちゃんはああ見えてすごく周りが見えているし、
絶対に諦めない強い気持ちを持ってるんだから

なーに言ってるんですかぁ！　先輩が一番です！

いいえ、穂乃果が一番です！

千歌ちゃんだよ！

先輩です〜！

うんうん。
みんな、『うちの子が一番！』なんだね。
私も穂乃果ちゃんのこと大好きだよ〜

私も千歌ちゃん、大好き！　みんな、自分に近い人が1番！
ってことでいいじゃん〜♪

…………すみません。
これほどまでにムキになってしまうとは……お恥ずかしい限りです

私こそだよ！　す、すごくムキになっちゃった。
ごめんなさい

私も……ごめんね

ほらほら、もう謝るのはなしにして、
大好きな人のためにこれからなにができるか話し合おうよ

ええ、そうですね。スクールアイドルフェスティバルの
中止を阻止するためなら、穂乃果はどこにでも
突っ込んでいきそうですからフォローしなければ

あ〜、そこは私たちも同じ！　
千歌ちゃんも思いついたら即実行だから、
そばで手助けしなくちゃね！

そうね。千歌ちゃんは無理しちゃうことも多いから、
私たちがフォローしなくちゃ

私も、あの子がやりたいことをやれるように、手伝いたい

ええ。あの三人が心のままに動けるように、
私たち、力を合わせて、支えましょう！　
えいえいおーです！

えいえいおー！