Ch. 39 Ep. 8: 私のチャレンジ?
とある日、しずくから持ち込まれた演劇部のお手伝い! 経験したことのない類の相談に、あなたは慌ててしまうが……?
しずく
せ、先輩、
あの、ちょっとお時間よろしいでしょうか!
あなた
どうしたのしずくちゃん?
しずく
その、もうすぐ演劇部の公演があるの知ってますか?
あなた
もちろん。
見に行こうって思って楽しみにしてるんだ
しずく
ありがとうございます
しずく
実はその公演のことで先輩に相談が……。
難しいことかもしれないんですけど
あなた
難しい相談……?
演劇部部長
お邪魔するよ。
しずく、詳しくは私から説明してもいい?
しずく
部長
演劇部部長
演劇部の公演があることは
もう聞いてるかな
あなた
はい、それで私に相談があるって
演劇部部長
実はそうなんだ。
次の公演は、一切妥協せずに
とことんこだわりたいと思ってる
演劇部部長
そのためにはどうしても劇伴が足りなくて……。
だから、君に作ってほしい
あなた
……え?
演劇部部長
劇伴を制作してもらえないかな
あなた
げ、劇伴ですか!?
私、作ったことないですよ
演劇部部長
しずくと話して、君しかいないと思ったんだ
しずく
はい。いつも先輩が作ってくれる同好会の曲は、
どれも私たちに寄り添ってくれる
素晴らしいものですから
あなた
しずくちゃん……
演劇部部長
だから、劇伴も君に作ってもらえれば
きっとすばらしいものになるはず。
私たちを助けてくれない?
あなた
わ、わかりました……
やってみます!
[Fade in/out.]
しずく
すみません、いきなり無茶なことを言って
あなた
あはは……
急でびっくりはしたけど気にしないで。
頼ってもらえることは嬉しいから
しずく
無理を言った私が言うのもなんですけど、
どうして引き受けてくれたんですか?
しずく
先輩、舞台音楽の経験はないって
言っていたのに……
あなた
うーん……
一番は、やっぱり頼ってもらえて
嬉しかったから、かな
あなた
ただ、言った通り経験はないから
迷惑をかけちゃうかもしれないけどね
しずく
なにかあれば部長と私がサポートをします!
あなた
うん、頼りにしてる
あなた
というより、頼りにさせてほしい。
私もなにかチャレンジしなきゃいけないんじゃないか、って
思ってたから……
しずく
私も……? 先輩、何かあったんですか?
あなた
あ、いや、あはは……。
大したことじゃないよ、気にしないで
あなた
それはそうと、
あんなに熱い部長さん、初めて見ちゃった
あなた
それだけ今回の公演に懸けてるんだね
しずく
ふふっ。本当は部長、熱い人なんですよ
しずく
だけど最近は一段と熱が入ってる感じです
しずく
元々演劇に対しては
人一倍真摯な人でしたが、最近は本当にすごくて……
あなた
そうなんだ
しずく
はい。稽古も厳しいですし、
演出にも細かいところまでこだわっています
しずく
それに、プロの劇団にも出入りしているそうなんです!
あなた
部長さんの本気が伝わってくるね
しずく
私たち部員もそれをひしひしと感じています
しずく
なので演劇部一同、今度の公演は
絶対にすごいものにしたいと思っているんです!
あなた
しずくちゃん……
しずく
だから私、音楽が足りない、って部長が言い出した時、
先輩なら手伝ってくれるんじゃないかと思って……
しずく
だから、引き受けてくださって
本当にありがとうございました!
このご恩は一生忘れません!
あなた
こちらこそ、
そんな大切な公演に関わらせてくれてありがとう。
新しいチャレンジができて、楽しみだよ
しずく
お礼に、今日は演劇部のおごりです!
なんでも食べてください!
あなた
本当にいいってば。
その代わり、次の公演はいい席で観せてほしいな
しずく
もちろんです!
しずく
でもそれだけでお礼になるのか……
しずく
あっ!
では、先輩のためにドリンクバーで
オリジナルドリンクを作ってきます!
しずく
かすみさん、璃奈さん、栞子さんと考えた
最高傑作なんです! 待っててください!
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