Ch. 37 Ep. 9: この煌めきを!
順調に進んでいるはずのPVに対して違和感を覚えているあなた。違和感の正体はわからないが、協力してくれている部や委員会にお礼を言いに行くことに……?
あなた
(あれだけみんなに協力してもらってるのに
しっくりこないなんて、私が変なのかな)
あなた
(PVのクオリティだっていい。
みんなこれ以上ないほど協力してくれてる。
きっとすごいものができるって手応えもある……)
あなた
(みんながニジガクの代表で、
みんなで作ってみんなで出演するPV)
あなた
(そのコンセプトもニジガクらしくて満足している)
あなた
(……考えれば考えるほど
非の打ち所なんかどこにもないよ)
栞子
危ない!
あなた
え!? 栞子ちゃん!?
栞子
「栞子ちゃん」じゃありません。
私が声をかけなければ階段を踏み外すところでしたよ
あなた
え?
うわ、危ない! ありがとう!
栞子
気を付けてくださいね。でも、めずらしいです。
あなたがそんなにぼんやりしているのは。
なにか悩み事でも?
あなた
悩み事……っていうか、
悩み事になる前の段階かな。
自分の考えを整理してたんだ
栞子
そう、ですか……
あなた
栞子ちゃんこそ
こんなところでなにしてたの?
栞子
私は生徒会の仕事中です。
部活や委員会の視察をしています
栞子
視察といっても、
何か困りごとはないか聞いてまわる程度ですが
あなた
生徒会ってそんな仕事まであるの!?
栞子
いえ、これは私が好きでしていることです。
なにか力になれればいいな、と思いまして……
あなた
そっか。ねえ、私も一緒に行っていいかな?
PVのお礼、ちゃんとしておきたいから
栞子
わかりました。では参りましょう
[Fade in/out.]
あなた
陸上部の練習ってすごい!!
あんなに厳しいことしてるんだ……
栞子
ええ。最近、練習メニューを見直したそうですよ
あなた
テニス部の子たちも集中力がすごかったし
栞子
区の予選を勝ち抜いたと言っていましたから、
ますます熱心に練習しているようです
あなた
すごいなあ。私たちも応援に行けるかな?
栞子
大会のスケジュールを調べてみましょうか
あなた
うん!
[Fade in/out.]
あなた
吹奏楽部のみんな、かっこよかったな~
あなた
楽器を構える姿が凛々しい!
栞子
ふふっ、そうですね
あなた
定期演奏会が近いって言ってたよね。
同好会のみんなも誘って行こうよ
栞子
ええ、ぜひ行きましょう
[Fade in/out.]
あなた
栞子ちゃん、同行させてくれてありがとう
栞子
いえ、私もあなたと一緒に回れて嬉しかったです
あなた
私、まだまだニジガクの部活や委員会のこと
知らなかったんだな、って思った
あなた
みんな、自分の好きなことに
真剣に打ち込んでてかっこよかった
あなた
お礼を言いに行ったのに、
なんだかこっちが元気もらっちゃった気がするよ
栞子
ふふっ、それはよかったです。
では、私は生徒会室に戻りますね。
また後ほど、部室で
あなた
うん。生徒会のお仕事、頑張って!
あなた
……やっぱり、ニジガクのみんなって眩しいよ。
みんな生き生きしてる
だけど、それがうまくPVで見えてこないんだ……
そんなのダメだよ!
みんなの本当の煌めきを、ちゃんとPVで見せたい!
本当のニジガクを日本中に見せたい!
じゃあ、どうしたらいいんだろう?
もっとダンスの練習をしてもらう……?
ううん、そんな無理強いはダメだし、
たぶんそういうことじゃない……
歩夢
あれ? こんなところでどうしたの?
あなた
歩夢ちゃん!
あなた
栞子ちゃんと一緒に、
PVに協力してくれた部のみんなに
お礼を言いに行ってきたんだ。歩夢ちゃんは?
歩夢
私は図書室に行ってきたところ。
ねえ、これから部室に行くんでしょ?
一緒に行こうよ
あなた
うん
[Fade in/out.]
歩夢
お礼に行った部のみんな、どうだった?
PVに期待してくれてた?
あなた
もちろん! みんな楽しみにしてるって
あなた
私、協力してくれてる部や委員会を見に行って、
やっぱりニジガクのみんなって
煌めいてると思ったんだ
あなた
だから、PVでそれを見せたい。
こんな煌めいてる子たちがニジガクの代表です、って
見せたい!
[Fade in/out.]
歩夢
……やっぱり、あの子、
PVのことでなにか悩んでるんじゃないかな
歩夢
バスケ部の部長さんがくれた
新しいダンス映像を見た時も、
ちょっとおかしかったもん
歩夢
だけど今日はなにか掴めたような顔をしてて……
歩夢
あの子のことだから、きっとなにか考えてるんだ
歩夢
……メッセしてみよう。たぶんまだ起きてるはず。
『外、出られる?』
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