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Ch. 14 Ep. 9: 認めてください!

各学校の部活を巻き込んで、スクールアイドルフェスティバルができないか? 各々声をかけてみることに。そして同好会は栞子に提示された問題の対策を引っ提げ、再度直訴しに行く……

あなた

失礼します

栞子

みなさん揃って、今日は一体どのような?

あなた

虹ヶ咲学園を、スクールアイドルフェスティバルの
会場として使いたいって件なんだけど、
もう一度話をさせてもらえないかな

栞子

なにかと思えば……
その件については許可できないと申し上げたはずですが?

あなた

あのときは、なんの準備もしないまま理想だけ好きに話しちゃってごめん。あの後μ'sやAqoursのみんなとも話して、栞子ちゃんが生徒会長として許可できないって言ったのも理解ができたよ

栞子

そうですか。でしたら、学園を使うことは諦めてください。
どんなに素晴らしい理念の元に開催されるイベントであろうと、
他の部活や生徒たちに迷惑がかかる以上――

あなた

それなんだけど、全ての部活・同好会から、賛同してもらったんだ

栞子

え? 全ての、ですか?

それと、これも見て

栞子

これは?

スクールアイドルフェスティバルに賛同してくれた
みんなからの署名

栞子

まさか……驚きました。
全校生徒の9割もが、賛同したというのですか?

しずく

さすがに簡単ではありませんでしたが、先輩をはじめ、
私たちみんなでお願いをして回りました

栞子

こんな短期間で、これだけの支持を……

あなた

みんなが頑張ってくれた成果だよ

栞子

あなたが旗振り役なのでしょう。
つくづく生徒会に欲しい人材です

璃奈

学園、使ってもいい?
璃奈ちゃんボード「じーっ……」

栞子

ふう……、あなたがたの熱意を見誤っていました。
認めないわけにはいきませんね

エマ

それじゃあ……!

栞子

勘違いしないでください。
その熱意と成果について認めるといったのです。
学園を会場に使うという嘆願についてはやはり認められません

彼方

え~、ダメなの~?
彼方ちゃんたち、結構頑張ったと思うんだけど

栞子

交渉能力は高く評価していますが、
それと運営に必要なスキルは別物なんです。
あなた方だけでは、立ち行かなくなりますよ……

栞子

失敗するとわかっていることの後押しなど、
生徒会長として許容できません

かすみ

運営、って言ったね、しお子。
かすみんたち、本当に真剣に考えてきたんだよ

栞子

……え?

歩夢

μ'sやAqoursのみんなの力も借りて、
運営計画表も作ってみたの。こっちも確認してくれる?

栞子

……拝見しましょう

あなた

校内のどこで何をするのか、動線について、
必要な運営スタッフの人数や緊急時の対応の仕方、過去の同規模のイベントではどうだったか……その辺を中心にまとめたんだ

あなた

警備については、
もともとこの学園がどんな風にしてるのかがわからないから、
そこは教えて欲しいんだけど……

栞子

なるほど……美術部、演劇部が施工を担当、
放送部、軽音部、吹奏楽部は音響まわり、
調理部とライフデザイン学科が飲食……

栞子

他の学校からの手助けもあるのですか。
となると、各部活にとっては合同練習や対外試合みたいなもの……

栞子

各委員会や部活を、話し合いで説得した、
というよりは、引き込んだ、ということですね?

エマ

ううん、そうじゃないんだよ、栞子ちゃん

せつ菜

みなさん、自発的に申し出てくれたんです!

そうそう、楽しいことやるんなら混ぜてよ〜って感じでさ♪

彼方

だって、私たちみーんな、楽しいことは大好きだもんね!

果林

ちなみに、ライフデザイン学科以外の生徒からも有志は
集まってるわよ、詳しくはその次のページに書かれてるから

栞子

こんなに大勢の生徒が……

あなた

うん。もうこれだけの人数が、スクールアイドルフェスティバルのためにって言ってくれてるんだよ

あなた

これってもう、私たち同好会メンバーだけの夢にはおさまらなく
なってきてる……スクールアイドルフェスティバルは、
ニジガクの生徒たちみんなの夢になったんだよ

栞子

ニジガクの生徒たちみんなの、夢?

あなた

だからこそ、虹ヶ咲学園で開催するのがふさわしいって私は思う

栞子

………………

あなた

……どう、栞子ちゃん。これでもまだダメ?

栞子

この計画表は、とてもよくできていると思います。
あなた方の……いえ、虹ヶ咲学園の生徒たちの本気も感じます

璃奈

じゃあ……

栞子

それでもやはり、私は認めるわけにはいかないのです!

も〜、何が足りないの? なんでも言って!
愛さんたち、しおってぃーがウンって言ってくれるまで
諦めないからさ!!

しずく

そうですね、足りない部分は埋めます

栞子

たとえ運営計画がどんなに完璧に見えても、
それは机上の空論でしかありません。
実際には、その通りに進むことなどありませんよ

栞子

例えば、イベントを開催するにあたって
必要な当日のボランティア数……

栞子

前回のスクールアイドルフェスティバルと同じ1000人と
書いてありますが、1000人というのがどれだけの人数なのか、
本当にわかっていますか?

果林

この学園の1学年くらいの人数でしょ?

かすみ

スクールアイドル好きな人って考えたら、
そのくらいよゆーで集められるでしょ?

栞子

そう思うのなら、期日までにそれだけの数を集めてください。
集められたのなら、私も腹をくくります。
全面的な協力を約束しましょう

彼方

えっ、本当に!?

栞子

しかし、できなければスクールアイドルフェスティバルの実施を
諦めること。この条件がのめますか?

あなた

そ、それは……

栞子

それはできない、なんて言いませんよね?

エマ

大丈夫。わたしは信じてる

せつ菜

私も信じています!

ほら、君も言ってやりな!

あなた

みんな……

あなた

わかったよ。その条件でいい。ボランティア1000人、
集めてみせる!

栞子

……約束、しましたよ?


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