story:event:story-27:episode-6:ja

秋雨クラブ Ep. 6

真姫・にこ

はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……

真姫

もう、なんなのよ……!

にこ

置いていくなんて、どういうつもり!?

しずく

すみません。つい、気持ちがたかぶってしまって

でも、その気持ち、わかる気がする。
なんだか嵐の日って、落ち着かないよね

璃奈

気持ちが、そわそわ、ふわふわ。そんな感じ

花丸

だから思わず走りたくなっちゃうずら

にこ

まったく、しょうがないわねぇ。
ところでここは?

しずく

音楽室です。
ねぇ真姫さん、お願いがあるの

真姫

今度は何?

しずく

ピアノを弾いてくれない?

真姫

ピアノ?

にこ

そのシーンも映画にあった、ってわけね

しずく

はい。だから再現してみたくて。お願い

真姫

ふーん………………

真姫

ま、乗り掛かった船だし。
ここまできたら、最後まで付き合ってあげる

しずく

ありがとう!

真姫

リクエストがあるなら聞くわ。
と言っても、私が弾けるのは、ジャズかクラシックくらいだけど

しずく

選曲は任せるよ。真姫さんの今の気分で選んで

真姫

うーん……だったら、こんな曲はどうかしら?

[Fade in/out.]

真姫

どう?

しずく

素敵だった……嵐みたいに激しくて、でも繊細で

璃奈

心が震えた。璃奈ちゃんボード「じーん」

花丸

すっかり聞き惚れてしまったずら

うん。時が経つのを忘れちゃうね

にこ

さすが真姫。ピアノの腕は超一流ね

真姫

な、何言ってるのよ。
私の力というよりは、偉大な作曲家のおかげね。
有名なクラシック曲だから

真姫

それより、外を見て

外? あっ! 雨が……

しずく

あがりましたね!


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story/event/story-27/episode-6/ja.txt · Last modified: 2022/09/16 18:25 by Aran (Bot)