story:event:story-27:episode-5:ja

秋雨クラブ Ep. 5

誰かきた

しずく

しっ! 静かに

にこ

……行ったみたい

しずく

ふぅ……危うく見つかるところでしたね

真姫

ていうか、なんで隠れなくちゃいけないのよ。
学校に許可、とってあるんでしょう?

しずく

うん。だけど、映画にそういうシーンがあったの

璃奈

たしかに、あった。
先生に見つからないように、机の影に隠れるシーン

しずく

ふふっ。これでまた一つ夢が叶っちゃった

真姫

ふーん……本当にその映画が好きなのね、しずくは

花丸

それにしても、なんだかちょっと悪いことをしてるみたいな
気がする。なんでだろう

うん。なんでこんなにドキドキしちゃうのかな?

璃奈

暗い学校で、先生に隠れて、こっそり……だから?

にこ

みんな子供ねー。
そんなことではしゃいじゃうなんて

真姫

そういうにこちゃんだって、一緒になって隠れてたくせに

にこ

うっ……! それはあんたもでしょ!

真姫

別に……私はみんなに合わせただけだし!

花丸

2人とも素直じゃないずら

真姫・にこ

誰がよ!

で、しずくちゃん。
その映画、他にどんなシーンがあるの?

しずく

ふふっ。それはですね……

しずく

私は! スクールアイドルが! 大好きでーす!

しずくちゃん!?

しずく

自分の気持ちを思いっきり叫ぶ。そんなシーンがあったんです

にこ

ちょっと! だからって唐突すぎるでしょ!!

真姫

先生に聞こえてたらどうするの!

しずく

そういう時は、逃げればいい!

花丸

ああっ、しずくちゃん待ってぇ!

璃奈

このシーンも映画にあった

私たちも行こう!

真姫

あっ、ちょっと!

にこ

置いてくんじゃないわよっ!


Contributors to this page:
story/event/story-27/episode-5/ja.txt · Last modified: 2022/09/15 10:27 by Aran (Bot)