story:event:itex-30:episode-1:ja

響け、魂の歌声! Ep. 1

彼方

よし、ストレッチ終わり~。次は発声練習を……

果林

うーん……どう歌うのがいいのかしら

彼方

果林ちゃん、何見てるの? 
何か悩んでるみたいだけど

果林

あっ、ごめんなさい。
うるさくしちゃった?

彼方

ううん、ただ、
むむって顔で紙をじーっと見てたから気になっちゃって。
その紙なあに?

果林

歌詞よ。ほら、今度ニジガクで
音楽系の同好会や部活の発表会があるでしょ

彼方

ああ、そういえば廊下に発表会のポスターが飾ってあったね

彼方

でも、その発表会って
楽器を演奏するとこ限定じゃなかったっけ?

果林

実は軽音部のゲストボーカルを頼まれてね、
出演する事になったの。これはその歌詞よ

彼方

何だってー! 果林ちゃん凄い! 
彼方ちゃん絶対観に行くね!

果林

ありがとう。
バンドのゲストボーカルなんてなかなか経験できる事じゃないし、
楽しみなの

果林

それに、せっかく私に頼んでくれたんだもの、
絶対にいいステージにしないと……

彼方

果林ちゃん、さっきも難しい顔で歌詞とにらめっこしてたし、
何か悩み事があるなら彼方ちゃんにお話ししてみない?

彼方

果林ちゃんが悩んでるなら、彼方ちゃんも一緒に考えたいな

果林

ふふ、彼方って本当、人の事をよく見てるわね

果林

頼んでもらえた事は凄く嬉しいの、
ただ、その期待にちゃんと応えるにはどうすればいいのか、
色々考えちゃって

果林

ほら、バンドとスクールアイドルって全くの別物でしょ?

果林

とりあえず、いつもみたいに歌詞を読み込んで、
自分なりに歌い方を考えてはみたんだけど、
これでいいのか不安になっちゃって

果林

どうすればいいのか悩んでたら、
余計にわからなくなっちゃったのよ

彼方

そっか~。ねえ果林ちゃん、
よかったら明日、彼方ちゃんとお出かけしない?

[Fade in/out.]

彼方

……と、いう事がありまして、
みんなにも相談に乗ってもらいたいんだ

果林

お休みの日なのに急にこんな話をしてごめんなさい。
でも、もしよかったらみんなの力を貸してもらえないかしら

穂乃果

そんなの全然気にしないでよ! 
むしろ頼ってもらえて嬉しい!

絵里

ええ、私達にも一緒に考えさせてちょうだい

果林

みんな、ありがとう……!

ダイヤ

ひとくちにバンドといっても、音楽の方向性は様々です

ダイヤ

果林さんがボーカルをつとめるのは、
どのようなジャンルのバンドなのでしょうか?

果林

私が歌うバンドはロックバンドよ。
発表会で歌う曲もロックなの

鞠莉

ワオ! ロックバンドなのね! 
それならマリーにいい考えがあるわ!

鞠莉

ロックを知るには、実際に触れるのが1番! 
と、いうわけでみんな、
今からロックを感じにレッツゴー!


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story/event/itex-30/episode-1/ja.txt · Last modified: 2022/09/15 10:31 by Aran (Bot)