story:event:itex-21:episode-2:ja

月夜のフェアリーテイル Ep. 2

アイ

自己紹介するね! アタシはアイ。
そっちの髪長い子がセツナ。寝てるのがホノカ

鞠莉

私は鞠莉よ。
鞠莉でもマリーでも好きなほうで呼んでちょうだい♪

鞠莉

まさか妖精に会える日が来るなんて思わなかったわ。
これも月のパワーのおかげかしら

セツナ

そうかもしれませんね。
月の光には不思議な力が秘められています。
いつもは見えないものが見えたり、別の世界へ道が繋がったり

ホノカ

私達も気を付けてたんだけど、
うっかり人間に姿を見られちゃって……
逃げるために、妖精の力をいっぱい使っちゃったんだ

鞠莉

そうだったのね……でも、私も人間よ? いいの?
あなた達のこと見えてるし、おしゃべりまでしちゃってるけど

ホノカ

あ、そうだった……でも鞠莉さんなら大丈夫!
きっと私達、とも、だ……はにゃはにゃ~……

鞠莉

まだつらそうね。何か元気になれそうなものは……と言っても、
お菓子くらいしかここには無いのよね。
3人とも、食べる?

ホノカ

お菓子! おいしそ~!
ありがとう、鞠莉さん! いただきます♪

アイ

やったー! アイさんもお腹空いてたんだよね~♪

セツナ

いただきます! もぐもぐ……美味しいです!

鞠莉

良かったわ。マリーも食べちゃおっと♪
あ、こっちのクッキー、マリーのオススメよ

ホノカ

もぐもぐ……ほんとだ、美味し~!
やっぱりお菓子は友達と食べるのが一番美味しいね

鞠莉

ともだち?

ホノカ

うん! おしゃべりしたり、お菓子を食べたり、
一緒に楽しい時間を過ごしてるんだもん

ホノカ

私達、もう友達だよ!
えへへ、人間の友達、初めて♪

鞠莉

私も妖精の友達なんて初めてよ。
なんて素敵なのかしら!

アイ

そうだ! トモダチ記念とお世話になったお礼に、
マリーのやりたいことを1つ手助けするよ。
何かやりたいことある?

鞠莉

やりたいこと…………
あのね、実は私――――

ヨシコ・エリ

ちょっと待った――――――――!!

セツナ

なっ!? 何者ですか!?

エリ

それはこちらのセリフよ。
妙な気配がすると思って来てみたら、妖精が入り込んでいたのね

鞠莉

エリ! ヨシコ!

ヨシコ

ヨ・ハ・ネ!
ずーっと言い聞かせてるのに全然覚えないんだから!

ホノカ

メイドさんと……そちらの人は背中に黒い羽が生えてる!?
鞠莉さんのお家の人?

鞠莉

ええ、小さい頃から私のお世話をしてくれているの。
ああ、もう、なんてタイミングで部屋に来るのよ~!

エリ

鞠莉、あなたが何を考えているかは大体想像がつくわ。
今夜は大人しくしていなさい

鞠莉

嫌! もうずっと前から決めてたんだから!
アイ、ホノカ、セツナ、お願い、私を外へ連れて行って!

アイ

よく分かんないけど、分かった!
ってなわけで、マリーはアタシらに任せて、お二人さん!

ヨシコ

誰が任せるか~!

セツナ

くっ、回り込まれました……!
窓からは出られそうにありませんね……!

アイ

だったらこっち!

アイ

『暗いところはライトで照らせ、明かりきらきら赤リンゴ~♪』

エリ

うっ!? ま、眩しいっ……!

アイ

ふふん♪ アイさんの光魔法はどうよ?
きらきらして綺麗っしょ!

アイ

ほんとはちゃんと見てほしいけど、
今回はちょっと出力高めでいくね~♪

セツナ

今のうちに廊下へ!

エリ

し、しまった……! 待ちなさい、鞠莉――――!!


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story/event/itex-21/episode-2/ja.txt · Last modified: 2022/09/15 10:27 by Aran (Bot)