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Karin Ep. 3: 前を向いて上を目指して

毎日のように、放課後居残り練習をしている果林を心配するあなただったが、果林の思いを聞いて……。

あなた

(ああ、もう外が真っ暗だ。
 みんなの練習スケジュールを考えてたら気づかなかった。
 もうみんな帰っちゃってるかな……)

[Fade in/out.]

あなた

みんな! もうすぐ最終下校の時間だよ!
あれ……今日の居残りレッスンは果林さんだけ?

果林

あら、今日は顔を出さないのかと思った。
彼方とかすみちゃんが奥で着替えをしているわ

あなた

そうなんだ。じゃあ2人にも声かけてくるね

あなた

……とその前に、
果林さん、ここ最近ずっと残ってるけど頑張りすぎじゃない?

果林

いいえ、むしろ今までが足りなかったと思うの。
だってこの同好会には……

果林

あの子がいるもの。
あの子を見ていたら、誰だって触発されるでしょ?

あなた

せつ菜ちゃんのことだね。
果林さんとせつ菜ちゃんて仲良いよね

果林

ふふっ、そう見える? 残念ながらハズレ。
私が一方的にライバル視してるだけよ

あなた

一方的にだなんてそんな!
果林さんだってせつ菜ちゃんに負けないくらいすごいと思うよ!

果林

ありがと。でも「負けないくらい」か。
「せつ菜ちゃんより上」にはほど遠いかな

あなた

えっ、その、あの……

果林

うふふ、ゴメンゴメン。ちょっと意地悪だったわね。
私、キミのそういう嘘つけないところ大好きなのよ

果林

この同好会のことも大好き。
だって、今すごく充実してるって思うんだもの

果林

モデルをやってる時にはなかった感覚なの。
スクールアイドルになって初めて感じられた気持ちよ

あなた

え?

果林

……私ね、今まで、モデルの仕事をしても誰かと競い合うとか
そんなこと考えたことなかったの

果林

言われた通りにやって、それなりに褒められて、
ちょっといい気持ちになってそれで終わり

果林

でも、今は違うの。
今は、自分の選んだ道で誰かに負けたくないなって、
思うようになってきたのよね

果林

まだ理想とするところには届かないけど、こうなりたいって目標に
向かっている毎日にやりがいを感じるの。これが充実してるって
ことよね。モデルの仕事ではあまり感じられなかったの

果林

だから、キミに感謝してる

あなた

え?

果林

キミがスクールアイドルに誘ってくれなかったら
私はこんな毎日を送っていなかっただろうし、
負けたくないと思えるライバルにも出会えてなかった

果林

だから、感謝してるの。
あらためて、ありがとう

果林

私が思い描くスクールアイドルになれるよう、
これからも努力を惜しまないわ。
だから、よろしくね

あなた

果林さん……。私、全力でサポートするよ!
こちらこそよろしくお願いします!

彼方

こらそこ~! 彼方ちゃんたちも居残りしてるってこと、
忘れてもらっちゃ困るな~!

かすみ

果林先輩ずるいです~!
かすみんだって先輩にたくさんサポートしてもらいたいのに~!

あなた

もちろんかすみちゃんのことも、全力でサポートするよ!

果林

あら、私だけが独占できると思ったのに。残念だわ

あなた

か、果林さん~!


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story/bond/karin/episode-3/ja.txt · Last modified: 2022/09/15 13:59 by Aran (Bot)