果林さん、果林さーーん！！

お、落ち着いて、どうしたのよ？

ファンクラブのイベントに来てくれた
みんなからのメールが、すごい量なんだよ！

あら、本当にすごい数。え～っと――――

…………な、なんか熱烈ね。
あの日の私以上に熱いじゃない……

でも、こんなメッセージをもらえるって、嬉しいものね

みんなが、果林さんの本気を受け止めてくれた証拠だね

ええ……
ずっと「ほどほど」を守ってきたけど、
本当の私は、こういうほうが性に合ってるのかしら

個人的にはクールな果林さんも好きだけど

ふふ、正直ね。
いつもの私も、私であることに変わりはないんだから、
これからは、両方をうまく出していけるといいな

スクールアイドルとして、幅が広がるね

ええ。
私にしか表現できないスクールアイドルを、作り上げてみせるわ

楽しみ、期待してるね！

大いにしてちょうだい、特等席でその様子を見せてあげる♡

あら、このメール……

どうかした？

以前から私のことを知っていたみたい……

え～と……
『昔のファンクラブに入ってました。
　あの頃のような熱い果林さんが戻ってきたみたいで嬉しいです』

果林さん。あの頃だって、
果林さんのことを、ちゃんと見てくれてた人がいたんだね……

……ええ。
私のしてたことは、無駄じゃなかったのね……

そうだよ。
だからこそ、あんなに素敵なイベントができたんでしょ？

そうね。その通りだわ

果林先輩！　ニコニコして、機嫌いいじゃないですかぁ。
まあ、ファンクラブも順調みたいですし、
わからなくもないですけど

先日の果林さんのファンクラブイベント、
とてもいい刺激になりました。
ファンのみんなと一体になった、素敵なライブでしたね

え、見てたの？

はい。おかげで私まで燃えてきて、やる気に満ちてます！

かすみんだって！

いえ、私のやる気には誰も勝てません！

そんなことないですよ！

うふふ。
……私、この同好会に入ってよかったわ