ついにこの日が来たね！

うん！　２人のおかげで、
最高の状態で、最後のライブを迎えられるよ。
本当にありがとう！

お礼を言うのは、わたしのほう。
マイちゃんのおかげで、色々勉強になったよ

引退しちゃうのは寂しいけど……、
たくさんのものをくれて、ありがとう

うふふ。
エマちゃんは、本当に真っ直ぐで可愛いね

さあ、そろそろ時間だ。
あたしのラストライブ、楽しんでね！

うん！

[Fade in/out.]

みんなー！　今日は来てくれてありがとう！
たくさんの人が来てくれて、本当に嬉しいよ！

こんなに大勢に見守られて、最後を迎えられるなんて……
スクールアイドル冥利に尽きるよね

名残惜しいけど、次の曲がラスト。
それが終わったら、あたしのスクールアイドル活動は終わりです

……今まで応援してくれて、
本当に、ありがとうございました！

……

終わりを迎える前に、
ここでスペシャルゲストを呼びたいと思います。
エマちゃん！　ステージに上がって！！

え、わたし？　ど、どうしよう？

[Fade in/out.]

ようこそ、エマちゃん！　ごめんね、急に呼んじゃって

ううん。でも、どうして……？

まあまあ、今から説明するからさ♪

みんなー！
この子は最近仲良くなった、
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のエマちゃん！

エマちゃんは、スクールアイドルの歌が大好きで、
スクールアイドルになるぞって決めたんだって。
あたしと同じ！

で、最後に歌うのは、
エマちゃんが惚れ込んでくれた、その歌です。
あたしにとっても大切で……思い出深い最高の曲

たくさん考えて出した結論だから、
スクールアイドルを卒業することに悔いなんてない。
みんなと過ごす時間を目一杯満喫してる

だけどね。実はひとつだけ心残りがあったんだ。先輩から
受け継いだこの素晴らしい歌を、あたしが終わらせちゃって
いいのかなって。それだけは、ずっと心残りで……

でも、それも解決できました！

先輩は……
先輩と同じくらい、この歌に夢中になった
あたしを信じて託してくれました

あたし、これに関しては自信を持って言えます。
この歌が大好きです！！

……そして、エマちゃん。
あなたも、あたしや先輩と同じくらい、
この歌を愛してくれてるよね

[Fade in/out.]

だから、受け取ってくれないかな。
あたしたちからのバトン

え？

これからはエマちゃんに歌ってほしいんだ。
あたしと先輩が愛した、この歌を

マイちゃん……

だって、ずっと探してたくらい、
エマちゃんもこの歌を愛してくれてるんでしょ？
当然、歌えるよね！

もちろんだよ！
スイスでも日本でもいっぱい、いっぱい歌ってきたんだもん！

そうこなくっちゃ、それじゃ一緒に歌おう。
あたしたちが大好きな、この曲を！

うん！！

（二人で歌う、最初で最後のステージ……
　きっと、この光景を一生忘れないと思う……）

（想いを託す人、受け取る人、
　そのどちらの笑顔も最高に輝いていた……）