これでよし！
これなら、何がどこにあるかすぐにわかるよね

エマちゃん、それ果林ちゃんの荷物だよね？
ちょっと甘やかしすぎじゃない～？

そうかなあ？
スイスにいた頃は妹や弟たちにもしてたし、
わたしが好きでやってることだから……

好きで？

うん。なんか、落ち着くんだよね～

ん～、確かに、彼方ちゃんも、
遥ちゃんのためにいろいろしてると落ち着くから、
それと同じ感じかなあ？

あ、彼方ちゃんわかってくれる？

なんとなくね～

でもね、わたしがするばっかりじゃないんだよ。
寮に入ってすぐのころ、果林ちゃんが色々と教えてくれたんだ

へ～、そうだったんだ

寮の決まりを教えてくれたり、
寮や学校のいろいろな場所に案内してくれたり……

おお～

……でも、目指したところに
正確にたどり着けたことはなかったな……

お、おお……

わたし、虹ヶ咲に転入してきてちょっと不安だったんだけど、
それよりも果林ちゃんと一緒にいてあげなきゃ、って思って……

それは、思うね……確かに

そう思ったら不安が消えちゃった。
だからね、きっと、わたしは果林ちゃんのお世話をしてると
元気でいられると思うの

エマちゃんが果林ちゃんに甘々なのは、
そういうことがあったからか～。
彼方ちゃんお勉強になりました……

あははは、大げさだよ～

果林ちゃん羨ましいな～。
ねえねえ、エマちゃん。彼方ちゃんのこともお世話して～。
彼方ちゃん、エマちゃんの膝枕でお昼寝したいな～

ふふ、いいよー、おいでおいで♪