しずくちゃん、お疲れ様！
今日の公演すごく感動したよ

先輩！　観てくださったんですね。
ありがとうございます

その……私のお芝居、どうでしたか？

感情がこもっていて、引き込まれたよ

本当ですか！？

運命の人を探し続ける女の子の役だったよね

はい。昔一度だけ会ったことがある名も知らぬ人を、
運命の人だと信じている女の子です

結局再会できないまま幕が下りてしまったから、
なんだか切なくて……

今もちょっと引きずっているくらい、感情移入できたよ。
それくらいすごい演技だったと思う

よかった……！

繊細な感情の動きを表現できるように、
具体的なイメージを膨らませてみたんです

具体的なイメージ？

そこまで想い続けられる相手って、
一体どんな方なんだろうって

素敵な方には違いないと思うんです。
でも、それだけじゃなくて……

女の子の胸の中で、
いつまでもきらきらと輝くような、
大切な言葉をくれたのかもしれないって

きっと、私にとっての先輩みたいな……

って、な、なんでもありません！

しずくちゃん、顔が真っ赤だよ。大丈夫？

だ、大丈夫です……

でも、そっか。
運命の人がそんな人だったら、って想像すると、
ますます再会を願っちゃうなぁ

もし……この２人が再び会えたとしたら、
どんな言葉を交わすと思いますか？

「あなたのことを、ずっと探していました」

しずくちゃん、泣いてるの……？

はっ、私ったら、すみません！
役に入りこんでしまって

謝らなくていいよ。
でも、こうやって物語の続きを想像するのって楽しいね

楽しいですよね！
いろいろ想像していると、
新しい発見もあったりしますし……

先輩のおかげで、
続編の構想が浮かんできました！

先輩はいつも、
私にとって大切な言葉をくれますね

そうかな？
たいしたことは言っていない気がするけど

そんなことないです！
やっぱり先輩は、私の……

いえ……
この続きは、また今度お伝えします

これからも私のお芝居を観てくださいね、先輩！

うん！　もちろんだよ