Setsuna #93: 選べない楽しみ
しずく
…………
せつ菜
しずくさん、ぼーっとしてどうしたんですか?
しずく
あっ、やだ、ぼーっとしちゃってましたか?
しずく
恥ずかしい〜!
すごくいい本を読んで余韻に浸っちゃってたみたいです
せつ菜
あははっ、私もそういうのよくありますよ!
せつ菜
なにを読んでいたか聞いてもいいですか?
しずく
この前観た映画の原作本です!
とっても素敵な映画だったから、原作も読んでみたくて。
思った通り、とっても素敵でした……!
せつ菜
わあ、そうなんですね
しずく
よかったら……せつ菜さんも読みます?
せつ菜
えっ! いいんですか!?
しずくさんがそこまでのめり込んじゃうお話、気になります!
貸して欲しいですっ!
しずく
そんなこと言われると照れちゃいますね、えへへ……
しずく
あ、でも本も読んで欲しいんですけど……
せつ菜
映画も観てほしい……?
しずく
です!
せつ菜
しずくさんならそう言うと思っていました
せつ菜
うーん、でもどっちを先に見たらいいんでしょう?
しずく
そうですね……本を先に読むと、どんな映像になるのかとか、
どんな役者さんが演じるのか妄想するのが楽しいですし……
せつ菜
映画が先だと、本を読んだときに映像や音楽が頭に流れますね
しずく
うーんうーん……
せつ菜
うーんうーん……
しずく
どっちもいいから決められないです!
しずく
そうだ、じゃんけんをして決めるっていうのはどうでしょう?
せつ菜
そうしましょう!
せつ菜
ええと、じゃあ、私が勝ったら映画を先に観る!
しずく
私が勝ったら、本を先に読む、ってことですね!
しずく
それじゃ……最初はぐー!
せつ菜・しずく
じゃんけんぽーん!
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