Maki #249: ひろーい海
曜
ステージに置く椅子は……こんな感じのデザインでどうかな?
せつ菜
わ……いいですね!
ですが、こんな立派な椅子を作れるでしょうか?
曜
備品の椅子も使わせてもらえるから、サテンの生地とかでうまく
覆っていけばいけるんじゃないかなあ……真姫ちゃん、どう思う?
真姫
…………
曜
真姫ちゃん? おーーい?
真姫
あ……ごめんなさい、テスト勉強のスケジュールを考えてて。
悪い点取るわけにはいかないでしょ?
真姫
ステージとテストとピアノの発表会の時期がかぶっちゃって……
タイミング悪いわよね
せつ菜
大変そうです……
穂乃果さんたちのステージのサポートは
私たちでやりますから、無理しないでくださいね
真姫
ううん。気持ちは嬉しいけど、
ここでサポートから離れるのもイヤなの。
最後までちゃんと見届けたいもの
真姫
こんなときこそ集中しなくちゃいけないのに、
なんだか落ち着かなくて。はかどらないのよね……
せつ菜
うーん……私たちも何かお力になれたらいいんですが
曜
そうだっ!! いいこと思いついた、真姫ちゃん一緒に行こう!
真姫
行こうって……どこに!?
[Fade in/out.]
真姫
はあ、はあ……あんまり急がせないでよね
曜
落ち着かないとき、なんだか気分が乗らないとき。
そういうときは、やっぱり海でしょ!
真姫
気持ちはありがたいけど……私、ヒマじゃないの。
こんなことしてる場合じゃ――――
[Fade in/out.]
せつ菜
わあ、いい天気♪ 今日は海がキラキラして見えますね
真姫
……あれ
真姫
こんなに広かったっけ、海って……
曜
忙しいのに連れ出しちゃってごめんね。でも……
余裕がないときこそ、ホッと一息つくのが大事なんじゃないかな?
せつ菜
気分転換なら、いつでも私たちがお手伝いできますよ♪
真姫
潮風の匂い……ちょっと久しぶりかも。嫌いじゃないわ
真姫
二人ともありがとう。
焦っちゃって全然周りが見えてなかったみたい
真姫
気分転換には、海がぴったりかもしれないわね♪
帰ったら頑張れそうな気がしてきたわ
曜
えへへ、よかった♪ テストとかぜーんぶ終わったら、
今度は内浦に遊びにおいでよ
真姫
ありがとう♪ 必ず行くわ
せつ菜
いつもの真姫さんの表情に戻りましたね♪ それでこそです!
真姫
一人で解決しようとするのは悪いくせ……よね
真姫
自分を見守ってくれる仲間がいてくれて、私は幸せ者だわ
曜
真姫ちゃん、何か言った?
真姫
ううん、何も! さ、戻りましょう。一気に作業を進めるわ♪
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