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Karin #415: 彼方のクッキー

果林

えーと、ホメロスが書いた叙事詩は……

彼方

やっほー、おつかれさま~

果林

彼方。
あら。もうこんな時間!
そろそろ練習の準備しなきゃね

彼方

勉強、がんばってるみたいだね~

果林

ええ。次の小テスト、
赤点取ると追試になっちゃうのよ

果林

なんとかそれだけは避けたいの。
放課後の練習時間にも響いちゃうから

彼方

うむうむ、殊勝な心がけですな~

彼方

じゃあ、そんながんばってる果林ちゃんに、
彼方ちゃんからプレゼントがありま~す。
はい、どうぞ

果林

これは……
パンダのクッキー?

彼方

うん。彼方ちゃんが焼いたの。
果林ちゃん、パンダ好きでしょ~?

果林

覚えててくれたの?

彼方

もちろん。ちょっと意外だったからね~

果林

まあ、確かに私のキャラじゃないわよね

彼方

むー、またそんなこと言う。それでいいんだよ。
果林ちゃんは果林ちゃんだもん

彼方

パンダが好きなのも、クールでカッコいいのも、
どっちもほんとの果林ちゃん

果林

ふふっ、ありがと

彼方

それより、食べてみて。感想聞かせてよ~

果林

そうね。いただくわ……と思ったけど
困ったわ。食べられない

彼方

えっ? なんで?

果林

だって、このクッキー……
かわい過ぎるんだもの……!


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story/side/karin/card-415-1/ja.txt · Last modified: 2022/09/16 13:38 by Aran (Bot)