Hanamaru #782: あなたのぬくもり
あなた
(よりによって花丸ちゃんの家でやるお泊り会の日に
電車が遅れるだなんて……)
あなた
(ここからバスで浦女までかかる時間を考えると……
やっぱり約束の時間に遅れそう)
あなた
(とりあえずメッセしておこう。
「ごめんね、ちょっと遅れそう。寒いから部室で待ってて」
っと、送信)
[Fade in/out.]
あなた
はあ、やっと着いた……!
花丸ちゃん待たせちゃってるし
急がなきゃ……って、あれ?
[Fade in/out.]
あなた
花丸ちゃん!?
花丸
こんにちは!
じゃなくて、この時間だと
こんばんは、かな?
あなた
うん、こんばんは。……って、あれ!?
ごめん! 私、遅れそうだっていうメッセ、
花丸ちゃんに送れてなかった!?
花丸
ううん、大丈夫。
メッセはちゃんと届いてたずら
あなた
ええっ、それじゃあ
どうして外にいるの?
花丸
えへへ、最初は部室で待ってたんだ。
そろそろあなたは来るかな、まだかな、って
1分おきに時計を見ちゃってたの……
花丸
そうしたら時計を見るたびに
どんどんそわそわしてきちゃって……
じっとしていられなくなっちゃったんだ
花丸
それにここで待ってたほうが、
あなたが着いた時にすぐに出迎えられるから
あなた
ああっ、もう本当にごめんね!!
こんなに寒い中外で……
花丸
マルが外にでてきてから
すぐにあなたが来てくれたから、
そんなに待ってないよ
あなた
嘘だ~! だってほら、
花丸ちゃんのほっぺまでこんなに冷たい……!
花丸
ひゃうっ! いきなりほっぺむにむにしないで~
あなた
あったかくなーれ、あったかくなあれ~
花丸
もう、大丈夫だってば~
あなた
まだほかにできることは……、
あ、そうだ、これ
花丸
?
[Fade in/out.]
あなた
よかったらこのマフラーまいてて、
ちょっとでもあったかくなるように
花丸
……
あなた
はっ、ごめん!
勝手に私のマフラー巻いちゃって!
嫌だったらはずして――
花丸
……ふふっ。ううん、これがいいずら。
すっごくあったかい
Option 1: “よかった” |
---|
あなた 本当? よかったあ 花丸
あなたのおかげで、 |
Option 2: “しっかりあったまってね” |
あなた
本当? 花丸
はーい。 |
花丸
あれ、でもマルがずっと借りちゃってたら
あなたが寒くなっちゃうんじゃ……
あなた
いや、私は大丈夫だよ、
花丸ちゃんが使って
花丸
あの……
もしあなたが嫌じゃなかったら……
このマフラー二人で巻かない?
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