Ayumu #176: 秘密の友達
歩夢
……いた! 良かったぁ、会えた!
この子だよ、あなたに紹介したい子
あなた
!! こ、この子って……
歩夢ちゃん、一体どうやってこんな子と知り合いに!?
歩夢
この前、部活が終わった時に先生から用事を頼まれて、
私だけみんなより遅く帰ったことがあったでしょ?
その時偶然会ったんだ
あなた
へええ~! 可愛い……!
初めまして、私は歩夢ちゃんの幼馴染みなんだ。よろしくね
歩夢
毎日会えるわけじゃないんだけど、
会えた時は色んなお話をするんだ。学校のこととか、
スクールアイドルのこととか、あなたのこととか
あなた
私のことも?
じゃあ、自己紹介は要らなかったかな
あなた
うわぁっ!
……き、嫌われちゃった?
歩夢
あははっ♪
きっと一緒に遊びたいんだよ。ね~?
あなた
歩夢ちゃんとは仲良しなんだね。
私も初対面で逃げられないだけマシかなぁ
あなた
それにしても、私の知らないところで
歩夢ちゃんがこの子に独占されてたなんて……
歩夢
独占?
あなた
最近、部活が終わったら1人で先に帰っちゃう日があったでしょ?
何か用事があるんだろうな、とは思ってたけど……
結構寂しかったんだから
歩夢
ご、ごめん!
……でも、そんなふうに思っててくれたんだ……えへへ♪
あなた
あ~、笑ってる!
ほんとに寂しかったんだから――――
[Fade in/out.]
あなた
わぶっ!
歩夢
わっ、だ、大丈夫!?
すごい濡れちゃったね……待ってて、今タオル出すから
あなた
……ねぇ、歩夢ちゃん、
やっぱりこの子、私のこと嫌いなんじゃないかな……
歩夢
そんなこと無いと思うけど……
あなた
むむむ……
いくら可愛いからって、キミに歩夢ちゃんは渡さないからね!
歩夢
ええっ!? い、一体なんの話!?
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