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Ch. 47 Ep. 4: 入学前夜

ニジガクの魅力を探しながら学園を歩き回り、改めていい学園だと思ったあなた。それを歩夢と話しているうちに、いつの間にか自分たちの入学式の日を思い出し……?

あなた

なんか、自分の学園のおすすめできるところを
考えながら歩き回るのって不思議な感じだったね

歊夢

うん。私たちにとってはもう、
あの空間は日常になっちゃってるもんね

あなた

だよね。いつの間にか日常になっちゃった。
合格したときはすっごく興奮したのにな~

歊夢

ねえ、入学式のときのこと、覚えてる?

あなた

入学式……?

[Fade in/out.]

歊夢

お、おはよう

あなた

おはよう、歩夢ちゃん。
制服、すっごく似合ってるね! かわいい!

歊夢

そ、そう? おかしくない?
大丈夫かな?

あなた

あはは、大丈夫だよ。
ほんとにすーっごくかわいい!

歊夢

えへへ、嬉しい

あなた

ん~、でも、やっぱりちょっと
いつもの歩夢ちゃんとは違う気もする……

歊夢

ええ!? ど、どこが!?

あなた

うーん……なんだかいつもより……

歊夢

いつもより何? 教えてよお~!

あなた

あ、わかった! お姉さんっぽく感じるんだ!
今日から高校生だから!

歊夢

も~~~!
びっくりするようなこと言わないで!
変わらないよお!

[Fade in/out.]

あなた

ねぇ歩夢ちゃん……歩夢ちゃーん?

歊夢

うう……

あなた

どうしたの?

歊夢

なんだか、学園に近づくにつれて緊張しちゃって……

歊夢

これから電車で通学でしょ?
毎日ちゃんと時間通りに行けるかな?
遅刻しないか心配……

あなた

安心して、歩夢ちゃん。
もし遅刻したら、その時は私も一緒に遅刻してるから!

歊夢

え?

あなた

だって、ずっと一緒に通学するでしょ?

歊夢

一緒……

あなた

だから、もし失敗してもふたり一緒。
ふたりならなんとかなると思わない?

歊夢

う……うん! ふたりなら、大丈夫だよね!

歊夢

これから3年間、またあなたと登校できて嬉しい

あなた

私もだよ!

あなた

これからふたりだけで電車に乗れるなんて、
ちょっと大人になった感じしない?

あなた

間違わずに乗れるようになったら、
他の場所にもふたりで行こうよ

歊夢

うん、行こうね!

[Fade in/out.]

歊夢

わあ……

歊夢

これから、私たちここに通うんだね!

あなた

うん! 学科は違うけど、頑張ろうね!

歊夢

頑張る……ね

あなた

歩夢ちゃん、また心配そうな顔!
大丈夫だよ、ほら……

[Fade in/out.]

あなた

そんなことあったっけ?

歊夢

あったよ。
それであなた、入学式をやる講堂に行くまで、
ずっと手を繋いでくれてたんだよ

あなた

それはちょっと覚えてるかも。
たしか、学科が違うから席は離れちゃってて……

歊夢

その時はあなたが不安そうな顔してたよね

あなた

えー、そんなことなかったでしょ?

歊夢

あったもん。
私、ちゃんと覚えてるんだから

歊夢

あのね、私、その時思ったの

歊夢

ここでも、あなたとたくさんの思い出を作っていけそう、って

あなた

その予感は当たりだね

歊夢

うん! スクールアイドルをはじめたことで、
あなたとも、同好会のみんなとも、
応援してくれるみんなとも思い出を作れてる

歊夢

それがすごくうれしいの

あなた

私も。もっともっと、たくさん楽しいことしようね!


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