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Ch. 46 Ep. 8: あきらめず、前へ!

彼方のライブを観たツムギは、もう一度お菓子作りに挑戦すると決めた。そして、彼方と一緒に全国高校生No1パティシエ決定戦に出ることも。彼方の想いがしっかりと届いたことを見たあなたは……?

あなた

ほんっとにほんっとに、
ほんっとーーによかったよーー!!

彼方

えへへ~

ツムギ

私のことでみなさんにご迷惑をかけたみたいで……
その、すみませんでした

迷惑だなんて思ってる子誰もいないって!
ツムギちゃんが少しでも元気になってくれたなら
私たちも嬉しいよ!

果林

ふたりでパティシエ決定戦に出ることにしたんですって?

ツムギ

はい。今更頼むのも、って思ったんですけど……
近江さんのライブを観たら、
もう一度お菓子作りがしたくなっちゃって……

ツムギ

それで……
近江さんとなら出てみたいと思って……

彼方

もっと言って、ツムギちゃん

ツムギ

近江さんとなら出てみたいです

彼方

みんな聞いた~?
もう彼方ちゃん、お昼寝もできないくらい
テンションアップ~!

せつ菜

おふたりはもう何を作るか決めたんですか?

璃奈

お菓子作りの得意なふたりが作るもの……
なんだろう?

ランジュ

天井に届きそうなくらい大きなケーキとか!

果林

ふたりとも器用だから、
飴細工ははずせないんじゃない?
技術のみせどころでしょ?

かすみ

かすみんは
お鍋くらい大きなシュークリーム
食べてみたいです~

ミア

シュー生地って作るの難しいって言うもんね。
子犬ちゃんにしてはいい着眼点じゃん

かすみ

だから子犬じゃないってば!

しずく

よしよし

かすみ

よしよししないでっ!

彼方

作るものはもう決まってるんだ~

えっ、なになに?

彼方

マカロン!

彼方

彼方ちゃん、
あのマカロンを食べたときのこと、
今もよく覚えてる

彼方

幸せな気持ちになって、元気が出てきて、
よーしやるぞーって気持ちになって……

ツムギ

近江さんが、
あのマカロンをもう一度食べたい、って
言ってくれたんです

ツムギ

夢に向かう人を応援できるような、
そんなパワーをもったマカロンを作ります

栞子

すてきです……!

歩夢

私たちも食べてみたいね

栞子

はい、ぜひ食べてみたいですね

せつ菜

私たちにお手伝いできることがあれば、
何でも言ってくださいね!

ミア

ライブも終わったし、
いろいろ手伝えると思うよ

ツムギ

……でしたら、
その、ひとつだけお願いが……

ツムギ

応援、してほしいです

ランジュ

きゃあっ!
ランジュ応援は得意よ!
任せなさい!

せつ菜

私もです!
応援歌を作りましょうか!

お、いいね。
作ろう作ろう!

ツムギ

いえ、あの、そこまでは!
本当にそこまではいいですから!

ええ~、応援させてよ!

ツムギ

みなさんの気持ち、伝わってます……

ツムギ

本当に、ありがとうございました!

[Fade in/out.]

あなた

高校生No1パティシエ決定戦のルールは……と。
ふむふむ……

あなた

あ、エマさんだ

[Taking out phone.]

あなた

はい、もしもし?

エマ

こんばんは。
今日は部活行けなくてごめんね

エマ

あのね、マイちゃんのお友達から
例のスクールアイドルの子に繋がる話が
聞けそうなの

エマ

それと、動画配信のほうに来てる
メッセージにも手掛かりがあって……

エマ

だから、もうちょっと部活休んでていいかな?

あなた

それはいいけど、やっぱり私も手伝うよ。
手分けして探そう

エマ

今はわたしひとりで平気だよ。
もっと大変になったらお願いするから、
わたしにやらせて

エマ

わたし、ひとりでやりきれたら自信がつくと思うの

あなた

自信? なんの?

エマ

将来挑戦してみたいこと……。
まだふわふわした夢なんだけどね。
だから……

あなた

うん、わかった。
でもエマさん、無理しないでね。
私はいつでも手伝うから

エマ

ふふっ、ありがとう。
そう言ってもらえると心強いよ。
じゃあ、また連絡するね!


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