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Ch. 45 Ep. 8: 応援するということ

ラストスパートに向けて、交代で休憩をとることにしたあなた。これからのことを考えつつ仮眠室である部室に向かっていると、そこには……?

[Fade in/out.]

あなた

(締め切りは明日の正午か……
 順調にいってもギリギリかな)

あなた

(短縮できるところは短縮して、
 少しでも効率を上げていかないと……)

あなた

……あれ?

ツムギ

こんばんは

あなた

あ、こんばんは……

ツムギ

ゲームクリエイターコンテストの配信、見てました

あなた

そうなんですか!? ありがとうございます!

ツムギ

半分以上できてたものを捨てるって、
なかなかできないですよね。
思い切ったことしましたね

あなた

あはは……。
ほんとそうですよね

あなた

だけど、璃奈ちゃんが本当に作りたいものがわかったから、
やり直すしかないと思ったんです

あなた

案の定バタバタでギリギリですけど

あなた

でも、みんな一生懸命で……。
きっと出来上がると思います

ツムギ

……どうして天王寺さんを
そんなに献身的にサポートできるんですか?

ツムギ

今の彼女はスクールアイドル活動をしてるわけじゃないのに……

あなた

え? えっと……
璃奈ちゃんだから、かな

あなた

私、スクールアイドルが大好きなんです

あなた

スクールアイドルに出会って、毎日楽しくなって、
同好会のみんなにも会えて……

あなた

みんなのことが大好きで、
ずっと応援していけたら、って思ってます

あなた

一緒に活動させてもらって、その気持ちが
もっともっと大きくなってきて、みんなが挑戦したいことは
なんでも応援したい。そう思ってます

ツムギ

彼女たちがあなたの求める方向とは
違う選択をしても?

あなた

違う選択?

ツムギ

例えば……スクールアイドル活動をやめて
他のことをやりたい、とか

あなた

みんなが本気なら、私も本気で応援します

あなた

だって、本気でやりたいことをやってるみんなって、
すごく眩しくて、絶対応援したくなっちゃうんです

あなた

それに、みんなを応援するのは私自身のためにもなって……。
だから献身的、とは言わないのかも。
とにかく側で支えたいんです

ツムギ

そう、ですか

ツムギ

……私も、そんなふうに応援すればよかったんだ

あなた

え?

ツムギ

ううん、なんでもない。呼び止めてごめんなさい。
これ、コンビニのもので悪いんだけど差し入れです

あなた

あ、ありがとうございます

ツムギ

残りの時間……頑張ってね

あなた

はい!

[Fade in/out.]

あなた

えーと、寝過ごさないようにスマホでアラームセットして……

あなた

うわ! すごいメッセージ!?

あなた

歩夢ちゃんたち……μ'sやAqoursのみんなから
応援メッセージがいっぱい……

あなた

作業に夢中で全然気づかなかったな。
みんなこんなに応援してくれてたんだ

あなた

わっ!?

[Taking out phone.]

あなた

もしもし歩夢ちゃん?

歩夢

疲れてるところにゴメンね、
あなたが休憩に入るの見てたから

歩夢

でも、直接伝えたくて……。頑張ってね。
でも無理はしないで、なんて言っても
あなたは無理しちゃうんだよね

あなた

あはは、今無理しなきゃ
他に無理するところなんてないよ

あなた

それにね、私には秘密兵器が残されてるんだ

歩夢

秘密兵器?

あなた

歩夢ちゃんたちが差し入れてくれたクッキー、
1枚だけ残してるの。
ラストスパートだ、ってときに食べようと思って

歩夢

ええ!? ど、どうして!?

あなた

歩夢ちゃんたちが
私たちを応援してくれる気持ちが詰まってたから

あなた

これを食べたら
もっともっと頑張れちゃうよ!

歩夢

お、おなか壊しても知らないからね!

あなた

大丈夫大丈夫

歩夢

……本当はもっといっぱい話したいけど、
今は少しでも休んだ方がいいよね

歩夢

その代わり、全部終わったら一緒に遊びに行こう

あなた

うん。今度こそ
歩夢ちゃんに似合うバッグ探さなきゃ

歩夢

ふふふっ。楽しみにしてるね

歩夢

じゃあ、頑張って! 応援してるから!


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