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Ch. 44 Ep. 3: 「頑張る」を手伝いたい!

璃奈の決意。それは「高校生ゲームクリエイターコンテスト」に出場すること。そしてそのメンバーに誘われたあなた。でもあなたは自分が戦力になれるかわからなくて返事を保留してしまい……?

歩夢

――ねえ

あなた

………………

歩夢

ねえ、どうしたの? 大丈夫?

あなた

うわっ! な、なに?

歩夢

もう、さっきから上の空なんだから

あなた

ご、ごめん。
えっと、どっちの服が似合うかだよね?
歩夢ちゃんならどっちも似合うと思うよ

歩夢

ブー。ハズレだよ。
どっちのバッグが似合うか、だもん

あなた

ごめん……

歩夢

ふふふっ、気にしないで。
気分転換になるかなと思って誘ったけど、
やっぱり璃奈ちゃんのことで頭がいっぱいだよね

あなた

うん……

歩夢

さっき、どうして考えさせて、
なんて言っちゃったの?

あなた

だって、ゲーム作りのお手伝いだよ?
私が参加して役に立てるかな?
それにまとめ役なんて……

あなた

ゲームは好きだけどうまくないし、詳しいわけじゃない。
スクールアイドルのお手伝いなら自信あるけど、
これは違うし……

あなた

だけど璃奈ちゃんは
ファンのみんなのため、そして自分の夢として
真剣にイベントに参加しようとしてる

あなた

だから私が参加して
足を引っ張るようなことはしたくないんだ

歩夢

璃奈ちゃんは、そういうのわかった上で
あなたにお願いしたんじゃないかな

あなた

私だってできれば協力したいけど、
それで迷惑をかけちゃったら悪いよ

歩夢

なんだか、あなたらしくない

あなた

え?

歩夢

あなたは小さい頃からずーっと、
誰かのために頑張っちゃう人だよ。
なのにどうして今回は悩むの?

歩夢

誰かのために頑張ってる時のあなたはすごいんだよ。
ずっと近くで見てきた私が言うんだから、
これは絶対

歩夢

あなたにしかできないことがあるの。
璃奈ちゃんは、だからあなたにお願いしてるんだと思う

歩夢

……私だって、いつもそういう気持ちだもん

歩夢

私からもお願い。
璃奈ちゃんの夢を叶えるために、
力を貸してあげてほしい

あなた

歩夢ちゃん……

あなた

……あのね、私、
将来は誰かの夢の手助けができるような人に
なれたらいいな、って考えてたんだ

あなた

それなのに、今私は、
どうせ自分は役に立たないから、って
手助けを諦めようとしてた

あなた

ありがとう。
歩夢ちゃんのおかげで
それは間違いだってわかったよ

あなた

私、自分ができることで璃奈ちゃんを手伝う!

歩夢

ふふふっ、やっとあなたらしい笑顔になったね

歩夢

よーし。璃奈ちゃんたちのために、
これから差し入れの材料を買いに行くから
付き合って!

あなた

バッグは? 私はこっちがいいと思うけど……

歩夢

バッグはまた今度!
今は差し入れのほうが大事だもん

歩夢

私も、私のできることで
あなたや璃奈ちゃんたちを応援したいんだ!
おいしいお菓子、いっぱい作るね!

[Fade in/out.]

あなた

おはよう! 璃奈ちゃん、いる?

璃奈

いる。おはよう

あなた

「高校生ゲームクリエイターコンテスト」、
私も参加させてください!!

璃奈

本当? 嬉しい!

あなた

私に何ができるかわからないけど、
璃奈ちゃんを手伝いたい。応援したいんだ

璃奈

あなたにしかできないこと、いっぱいある。
こちらこそお願いします。
璃奈ちゃんボード「ぺこりん」

あなた

まずはメンバー選定だね。
みんなやりたい、って言ってくれたから、
話をしてみよう!

[Fade in/out.]

あなた

みんな、「高校生ゲームクリエイターコンテスト」頑張ろうね!

せつ菜

メンバーに入れてもらえて光栄です!
頑張ります!

ミア

ボクをメンバーに残すなんて
わかってるじゃないか、ベイビーちゃん

ミア

ボクは璃奈といつも一緒にゲームしてるから、絶対力になるよ。
頼りにしてよね、璃奈

璃奈

ミアちゃん、ありがとう。
みんなで頑張ろうね。ぎゅっ

ミア

わっ!?

せつ菜

あっ、私も入れてください!
ほら、あなたも!

あなた

わわっ

ミア

ちょっ、せつ菜! 力強いって!

せつ菜

これは結束の強さの証です! ぎゅう~~!

ミア

もお~~!

璃奈

みんな、一緒に頑張ろうね


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