Ch. 42 Ep. 4: すごいことがしたい!
部活後、寄り道をしている絵里、希、にこ。部活では決まりきらなかった世界を驚かせることについて話し合い……?
にこ
はぁ~、9人もいて
なにもアイディアが出てこないとは
思わなかったわよ
希
世の中が驚くようなすごいことを簡単に思いつけるなら、
世界はもっと賑やかなことになってるって
にこ
甘ーい!
みんなもっとやる気を出してもらいたいわ
絵里
やる気のあるにこだって、
いいアイディア出せなかったでしょ?
にこ
き、今日は調子が悪かっただけよ!
希
ふふっ、そういうことにしてあげる
希
だけど、考え方は人それぞれだもんねえ……
絵里
世の中みんながにこじゃ立ちゆかないでしょ、
にこはひとりで十分だわ
にこ
にこと同じカリスマ性を持った存在なんかいないわよ
絵里
本当、そういうところはポジティブね
にこ
にこは、いつだってポジティブよ
希
それじゃ、試験も楽勝やね
にこ
うぐっ……、
に、にこのカリスマ性をもってすれば
楽勝に決まってるわ!
希
ひとり補習を受けるにこっちの姿が目に浮かぶ
絵里
このままじゃほぼ確定でしょうね
希
じゃあ、にこっちが補習を受けている間、
ウチらは試験を頑張ったご褒美に
遊園地にでも行かない?
絵里
いいわね、そうしましょう。
にこは補習を頑張ってちょうだい
にこ
わかったわよ。やればいいんでしょやれば!
試験のひとつやふたつ、にこが本気になれば
なんてことはないわ!
希
さすがにこっち、そうでなきゃ
にこ
そのかわりふたりとも試験勉強付き合いなさいよ?
絵里
もちろんよ
希
それじゃ早速このあと
ウチの家で勉強会しない?
絵里
いいわね。そうしましょう
にこ
え、今日から?
明日からでもいいんじゃない?
絵里
鉄は熱いうちに打て、って言うでしょ。
せっかくにこがやる気になっているんですもの。
この機を逃す手はないわ
希
そうやね。善は急げとも言うし
にこ
わ、わかったわよ~! やればいいんでしょ!
絵里
ええ、やればいいのよ
にこ
ねえ。私が頑張るんだから、ふたりも本気出してよね
希
心配しなくても、にこっちが満点を取れるように
ビシビシ鍛えるつもり
絵里
泣き言は聞かないから
そのつもりでいてちょうだい
にこ
ちがーう!
私が言ってるのはそういうことじゃないわよ!
希
じゃあ、どういうこと?
にこ
世の中が驚くようなすごいことを本気で考えて
希
にこっちが全教科満点とったら、みんな驚くやん
絵里
それはいい案だわ
にこ
もおお! そういうのはいいから、
なにかいいアイディアを考えて!
希
アイディアと言われても、さっき9人いても
なにも思いつかなかったんやし……。
いっそ第三者の知恵を借りる?
絵里
第三者……第三者ね。
それなら……
にこ
誰か思い当たる?
絵里
この前ニジガクのあの子から
紹介してもらった企画があるんだけど、やってみる?
にこ
どんな企画なのよ?
絵里
スクールアイドルファンサイトに
出版社から問い合わせがあったものなんですって
絵里
今度雑誌でスクールアイドルの特集企画があるから、
それに参加しないか、って
にこ
雑誌!? いいじゃない!
どうしてもっと早く言わないのよ!?
絵里
企画の内容をちゃんと聞いてから
話そうと思ったのよ。
希はどう思う?
希
いいんやない?
きっとみんなもやりたいって言うと思うし
にこ
じゃあ決定ね!
絵里、あの子から詳しい話を聞いておいてちょうだい
絵里
ええ、わかったわ
にこ
ふふふ、楽しくなってきたじゃない、
早速色々準備しないとね!
絵里
言っておくけど、試験勉強は予定通りきちんと行うわよ
希
そうそう。試験を終わらせて、
晴れ晴れした気持ちでやったほうが、
きっと企画も上手くいくと思うなあ
にこ
うぅ~、わかってるってば!
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