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Ch. 30 Ep. 10: みんながスクールアイドル!

薫子の前で、ニジガクの代表を発表したメンバー。校内オーディションのどのユニットとも違うそれに驚愕した薫子。その薫子に見せた、ニジガクを代表するパフォーマンス。それを見た薫子の取った行動とは……?

薫子

あははははっ! あはっ
……あー、やばい、こりゃすごいよ……

薫子

まさかこんな結果とはね~。
ふふっ、だからやめられないんだ

あなた

薫子さん……?

薫子

参った。完全に私の負け。キミたちが正しい

薫子

正直自分が恥ずかしいわ、
今更こんなこと教えられるなんてさ……
何年スクールアイドルファンやってるの、って話よ

薫子

このイベントを立ち上げた理由、話したことあるよね?

薫子

私はね、校内オーディションをして、
スクールアイドルに興味がなかった人も巻き込んで、
スクールアイドル好きな仲間を増やしたいと思ったの

薫子

スクールアイドルファンを増やしたら、
スクールアイドル全体が盛り上がるんだ、って信じてた

薫子

けどさ、キミたちは
スクールアイドルそのものを増やしちゃったんだ。
これ以上の盛り上がりってないでしょ

薫子

私の想像とか思惑なんて、
ちーーーーっちゃいものだったね。恥ずかしいわ

栞子

姉さん……

薫子

栞子、これだけの人数巻き込むの、
生徒会としても頑張ったんでしょ?

栞子

……

薫子

おねーちゃんほんと、完全にこれで負け。
ニジガクの代表は、ここにいるみんなだわ……

[Fade in/out.]

あなた

失格覚悟で自分たちの熱意全部をぶつけた
校内オーディションが終わった

結果は、私たちの予想を超えるもので……

予想を超えると言えば、留学から帰ってきてからの日々。
思い返すと毎日が挑戦と冒険だった

みんなにいろんなことがあって、みんなで乗り越えて、
その先にあったものは、新しい仲間と、
スクールアイドルに対する新たな発見

私たちは、かけがえのないものを
掴み取ることができたんだ……

[Fade in/out.]

彼方

すやぁ~……

しずく

彼方さん、よく眠ってますね。
ちょっと冷えますし、ジャージかけてあげなきゃ……

歩夢

璃奈ちゃん、今度このアプリゲームやらない?
かわいいの

璃奈

おお、これは……やってみたい

せつ菜

栞子さん、この間借りた本、すごく面白かったです。
本格歴史ものなのに、熱い戦いと友情が描かれていて
のめり込んじゃいました

栞子

よかった。今度続きを持ってきますね。
この本のことを語る人ができて嬉しいです

かすみ

……あのお、みなさんめちゃくちゃ緩んでません?

歩夢

え? そうかな?

ミア

ゆるっゆるだよ。どうしたのさ、みんな

エマ

うーん……。
校内オーディションの結果発表のステージの余韻……かな

エマ

わたし、まだぽわぽわしてる……

ランジュ

ランジュもよ……
すごかったわ、あのステージ

果林

確かに、今までにない感覚だったわね。
パフォーマンスをしてるとき、会場との一体感で
体が溶けちゃいそうに感じたわ

いや、愛さんはアレ以来ギラッギラなんだけど?
いつもの5キロマラソンじゃ走り足りなくて
10キロ走ってるんだけど?

かすみ

それはそれでハイになりすぎですよ……

かすみ

ねー、先輩っ。
かすみんはゆるゆるでもなくギラギラでもなく、
いつものキラキラかわいーいかすみんですよっ!

あなた

うん、そうだね……

かすみ

って、先輩もゆるゆるちゃんですかっ!

かすみ

もー、ゆるゆるもギラギラも早く治してください! せっかく
スクールアイドルエキシビションに出れるようになったし、
HPとかSNSとかも動き出してるのにっ!

ミア

参加校のリストも出そろってたよ。
キミたちがよく言うμ'sやAqoursの名前もあった

あなた

えっ! 本当!?
……ほんとだ! あった!!

かすみ

そりゃありますよ……むしろなんでないと思うんですか。
ゆるゆるちゃんですねえ、先輩。
そんな先輩も好きですけど

せつ菜

かすみさんの言うとおり、
いつまでも夢心地でいてはダメですよね。
私たちも参加できることになりましたし

璃奈

そうだね。まさか、イベントの規約変更があるなんて……。
璃奈ちゃんボード「びっくり」

しずく

校内オーディションは必須。
ただしその結果、誰がどんな形で代表になるかは、
学校ごとの判断に任せる

果林

……ちょっと強引な変更になっちゃったわよね

栞子

そうかもしれませんが、
うちのように悩んでいた学校にとっては
良い変更だったと思います

栞子

そもそも校内オーディションの目的は
「スクールアイドルの露出」であって、それをもって
各学校での「スクールアイドルの認知」を高めることでした

栞子

規約の変更がそれを阻害することはありませんから

ま、それでも薫子せんせーは大変だったと思うけど。
ちゃんとお礼言わなきゃね

歩夢

そうだね

彼方

ふああ……何のお話~?

しずく

スクールアイドルエキシビションに向けて、
ちゃんとしないとね、っていうお話です

彼方

あー……
PVをアップするのっていつだったっけ?
取りかからないとまずいんじゃないかなあ?

エマ

確かに。のんびりもしてられないよね

あなた

気合、入れ直さないと……!

ランジュ

入れ直すわ! みんなとの初めてのPVだものね!
このランジュがどんな手を使っても
最高のものを作ってあげるわよ!

ミア

ん~、元気になったらなったで暑苦しいな

栞子

ランジュ、同好会のお約束は?

ランジュ

え? あ……
その。みんなで話し合う、みんなで力を合わせる、よね。
覚えてるわよ。無問題ラ!

栞子

わかっているならいいんです

ミア

ねえ、ボクからひとつ提案。
PV作りも大事だけど、体力アップとかの練習メニューも考えたい

ミア

あの曲を歌うなら、もっとレベルアップしたいんだ

璃奈

ミアちゃん、それは名案

よーっし、練習メニュー作りは愛さんにお任せ!

かすみ

やだやだ!
今の愛先輩が作るとギラギラメニューになっちゃう!
かすみんついていけません!

だいじょぶ、だいじょぶ、任せなって!

かすみ

先輩、助けてください~~~!!

みんな

あはははは!


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