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Ch. 30 Ep. 1: これまでの日々、これからの日々

スクールアイドルエキシビションの校内オーディションは、思った以上にニジガク全体を盛り上げていた。その空気に触れ、自分のスクールアイドル愛……活動に自信を持ったあなた。あらためて、これまでのことを思い返してみる。いろいろなつまづきはあったけど、どれもこれも乗り越えた先にあったものはトキメキに溢れていた!

あなた

ん~、いい天気

歩夢

おはよう、早いね

あなた

歩夢ちゃん! おはよう、歩夢ちゃんこそ早いね

歩夢

ふふ、校内オーディションの興奮がまだ残ってるみたいで……
ソワソワして目が覚めちゃうんだ

あなた

え、大丈夫? ちゃんと寝てくれないと心配だよ

歩夢

あなたこそ、ちゃんと寝てくれないと心配だよ。
曲を作ってるんでしょ?

あなた

え!? どうしてわかるの!?

歩夢

当たった?
あなたなら、あの校内オーディションを見たら
曲が作りたくなるんじゃないかな、って思ったの

歩夢

だって、私たちはスクールアイドルだもん。
……でしょ?

あなた

スクールアイドル……うん、そうだね。
でも、曲作りって言っても、まだ何もできてないんだ。
鍵盤を見ながらあのステージのことを思い返してるだけ

あなた

講堂の中全体の熱気を思い返すだけで胸がいっぱいになるけど、
やっぱり私は歩夢ちゃんたちの気持ちを聞かなきゃ
曲は作れないなあ、って思ってた

あなた

ワクワクしてソワソワしてウズウズする気持ちを
どうにかしたくて曲を作ろうと思ったけど、
なかなかうまく発散できないや

歩夢

私でよければ話し相手になるよ?

あなた

あはは、いつもありがとうございます

歩夢

えへへ。これまでの恩返しができて嬉しいです

あなた

あー、なんか歩夢ちゃんがどんどん強くなっちゃって、
置いてかれちゃいそうだよ

歩夢

そ、そんなことないよ!
私は、あなたがそばにいてくれないと強くなれないの!

歩夢

それは、もうずっと昔からそうで……

歩夢

スクールアイドルになる決心ができたのも、あなたのおかげで……

あなた

今更だけど、ちょっと強引だったよね、私

[Fade in/out.]

あなた

歩夢ちゃんと見たμ'sとAqoursの合同ライブで
一瞬で心を奪われて、すぐにニジガクにもスクールアイドルが
いないか探しに行って……

歩夢

一番最初に会ったスクールアイドルはかすみちゃんだったね

あなた

うん。ひとりで部室を守ってたんだよね。
改めて考えてみると、不安だったろうな……

歩夢

そんなときに来てくれたあなたは、
かすみちゃんにとったらヒーローじゃない?

あなた

いや、そんな大袈裟な……。
何もわからないまま突撃していったのに
よく受け入れてもらえたなあ、って思うよ

歩夢

きっとかすみちゃんには伝わったんだよ。
あなたが本当にスクールアイドルのことを愛してる、って

歩夢

あなたの気持ちは私たちだけじゃなくて、
μ'sやAqoursのみんなもちゃんとわかってるよ

歩夢

ううん、スクールアイドルを応援しているみんなも
わかってるんじゃないかな

歩夢

だからこそ、スクールアイドルフェスティバルだってできたんだよ

あなた

スクールアイドルフェスティバルか……
あの時もいろいろあったね

あなた

運営のことだけじゃなくて、同好会がなくなりそうにもなったし

あなた

歩夢ちゃんとケンカもしちゃった

歩夢

もー、もっと楽しい思い出がたくさんあるでしょ!
どうしてネガティブなことを思い出すの!

歩夢

一番に思い出すのは、私たちのステージにして!

歩夢

……確かにいろいろあったけど、
私たち全部乗り越えることができたじゃない

歩夢

栞子ちゃんも仲間になってくれたし、
ランジュさんやミアさんだって同好会にきてくれた

歩夢

それはあなたがずっと諦めなかったからだよ。
スクールアイドルが好きって気持ちを諦めなかったから

[Fade in/out.]

歩夢

だからね、あなたはあなたのままで、
まっすぐスクールアイドルを好きでいてほしいの

あなた

歩夢ちゃん……

歩夢

そうしたら、私は……
私たちスクールアイドルは頑張れるから

あなた

……うん! 私、歩夢ちゃんのことが、
スクールアイドルみんなのことが大好きだよ

あなた

それに、スクールアイドルが好きな人たちのことも大好き

あなた

校内オーディションで、いろんな人と話したんだ。
みんなのことがどれだけ好きか、力をもらってるか、って

あなた

それで改めて思ったんだよ。
歩夢ちゃんたちがどれだけみんなを楽しい気持ちにしてるのか

あなた

私たちも、楽しいよ、もっと見たいよ、って気持ちを
もっともっとスクールアイドルのみんなに返せたらいいのに……

歩夢

ふふふっ、それはもうもらってるよ

歩夢

客席からの声って、きっとあなたの想像以上に
私たちに届いてるんだよ

歩夢

みんながキラキラした顔を見せてくれるからこそ、
私たちもキラキラできるんだと思う

あなた

そっか……やっぱりすごいなあ、スクールアイドルって。
スクールアイドルが好きなみーーーんながキラキラできるんだ!

歩夢

あ、なんかスッキリした顔

歩夢

曲、作れそう?

あなた

あはは、そんな急にはできないよ~。
でも、歩夢ちゃんと話してもっともっと気持ちが盛り上がった!

あなた

……って、やばい! 結構時間経ってた!
急いで準備しないと遅刻しちゃうよ

歩夢

わ、ほんとだ! じゃあ、またあとでね!

あなた

うん、いつものとこで!


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