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Ch. 28 Ep. 7: ミアからの挑戦状

理事長に直談判し、ランジュを引き止めることを決めたメンバー。ランジュを思いとどまらせるため、ミアが考えた秘策とは?

彼方

ランジュちゃんや部のこと、すっかり広まったね

果林

改めてだけど、学園のみんなは、
こんなにも受け入れてたのよね……

歩夢

だからこそ、ランジュさんとはちゃんと話したいよ

エマ

ねえ、部のファンの子たちにお願いできた?

あなた

うん。ランジュさんを説得できるならなんでも協力する、
って言ってくれた

ミア

あのさ……ランジュと会えたとして、
あのランジュが素直に話を聞くと思う?

彼方

聞いてくれない……?

それ、愛さんもちょっと気になってた。
会って話を聞いてって頼んでも、無駄だと思う

ランジュがその気にならなきゃダメだよ

栞子

確かにそうですね……。
逆に、その気にさせたら、
ランジュなら黙っていられないと思います

しずく

なら、どうやって……

せつ菜

スクールアイドルとしてのパフォーマンス……じゃないでしょうか

かすみ

そうですよ! あのライブで聞こえたのは
「もっとここにいたい」って想いだもん!

ミア

なら、ボクが作る……ランジュが望んでたもの

ミア

ランジュ、愛と果林のユニットのこと、すごい褒めてたんだ

ミア

あれって、羨ましかったんじゃないかな。高め合うふたりが。
そういう曲を作るよ

璃奈

それって……!

いいじゃん! どんな曲になるんだろう!

ミア

ちょっと、いくらボクでもそう簡単にできるわけじゃないよ

ミア

ただ、誰がセンターになるかわからない、
挑戦的な……曲の中で競い合うようなものにしたい

果林

いいわね。聞いてるだけでワクワクするわ

ミア

……あのさ、これはボクのわがままだけど、お願いがあるんだ

ミア

この曲は、ランジュと栞子とボクで歌いたい

果林・愛

え?

ミア

……部が立ち上がったとき、ボクは全然わかってなかったんだ

ミア

つまらないローカルな文化に付き合わされてるって思って、
うんざりしてた。部員の自覚もなかった

ミア

……最初から、もっと真剣にやればよかった……

ミア

真剣にやってたら、愛の合同イベントだって、
校内オーディションだって出られてたはずなんだ……

ミア

ボクは始まりを無駄にした。だから、もう一度ちゃんと始めたい

ミア

ランジュが選んだメンバーに、ちゃんとなりたいんだ

栞子

ミアさん……

果林

ランジュ、今の言葉を聞いたら大喜びしそうね

任せたよ、ミアチ、しおってぃー!

ミア

……! うん!

ミア

愛と果林の思い、みんなの思いも全部曲にのせる! 期待してて!

[Fade in/out.]

ランジュ

このパンケーキも、食べるのは最後ね

薫子

本当に帰るつもり?

ランジュ

ええ本当よ。だから薫子には言っておこうと思って。
薫子のイベントにランジュはもう出られないわ

薫子

……残念ね

ランジュ

けど無問題ラ。
ニジガクには素敵なパフォーマンスをするスクールアイドルが
たくさんいるもの

薫子

あんた、またそうやって大人ぶるわけ?

ランジュ

ぶるもなにもランジュは大人よ。
だからランジュに合う大人の世界で生きていくだけ

ランジュ

ランジュにはきっとそれしか出来ないから。
ランジュは「特別」だからね

ランジュ

じゃあね、薫子

薫子

いつからそんな悲しいこと言うようになっちゃったのよ……

薫子

「特別」って言葉の本当の意味、
あなたが思ってるものとは違うんじゃない?

薫子

だって、
あなたはここに「特別」を見つけたから来たんでしょう……?


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