Ch. 28 Ep. 5: パーフェクト・ライブ
部の解散を決め、香港に帰ることにしたランジュ。学校にも行かないまま、自分を見せつけるための最後のライブに臨んだ。ライブが開かれていることを知ったメンバーは、すぐにランジュの元に駆けつける。そこで観たランジュのステージとは……!?
あなた
結局ランジュさんと連絡がつかないままだね……
歩夢
学園にも来てないみたいだし、住んでるところも知らないし……
どうしたらいいんだろう
璃奈
……あ。見つけた、かも
かすみ
ええ!? どこ!?
璃奈
ここ。これ、見て。
部のファンの子があつまるコミュニティを見てたら、
ライブの情報があった
しずく
本当……これからライブをするみたいですね
彼方
今から行けば間に合うよ、行こう!
[Fade in/out.]
ランジュ
これが、ランジュの最後のライブね……
ランジュ
こんな結果になっちゃったけど、ランジュは楽しかったもの……
ランジュ
それをぶつけるわ。
忘れられないライブにしてあげるんだから!
[Fade in/out.]
あなた
うわあ、すごい人!
かすみ
先輩、こっちこっち、ここならよく見えますよ!
あなた
うん!
ランジュ
さあ、ライブの始まりよ! ランジュの全てを感じなさい!
ミア
うわ……
せつ菜
これが、ランジュさん……?
しずく
……なんだか、今までとは違う感じがします
璃奈
うん。うまく、言えないけど……
果林
パフォーマンスはいつも通り完璧だけど、それだけじゃない……
愛
ぶわーって、なんか気持ちごと全部飲み込まれちゃうみたい……
あなた
ランジュさん、みんなに呼びかけてる……
彼方
わかる。彼方ちゃんも感じるよ……
愛
なんかさ、アタシ、
今までランジュのすごいとこしか見てなかったんだな、って……
果林
ランジュが私たちに何かを求めているなんて、
思いもしなかった……
ランジュ
次の曲よ! もっともっと熱くさせてあげる!!
ランジュ
(ランジュのステージ、目に焼き付けてる?)
ランジュ
(ニジガクに来て、大正解だと思った。
こんなに楽しい毎日初めてだったの)
ランジュ
(だって、お友達になれると思ってたから。
合同イベントとか合宿とか、ずっとワクワクしてた)
ランジュ
(でもこれでおしまい。ランジュの全部をここに置いていくわ)
ランジュ
(お友達が欲しかったの!
ずっとずっと、一緒に頑張りあえるお友達!)
ランジュ
(誰も諦めないで、みんなで高め合うのよ!
そんな毎日が欲しかったの!)
ランジュ
(ねえ、ランジュと遊んでよ! 本気で遊んで!!)
歩夢
ランジュさんの気持ち、伝わってくる
かすみ
かすみんにもわかりました。
競争しようって言われてる気がします!
栞子
ランジュ……あなたは、
本当はこんなパフォーマンスをする人だったんですね……
あなた
(ランジュさん……私やっとわかったよ。
ずっとランジュさんの何に惹かれてきたのか)
あなた
(ランジュさんは、全身で叫んでたんだ……
そのパワーに、私は惹かれてたまらないんだ……)
エマ
聞こえる……ランジュちゃんの「声」、わたし、聞こえたよ……
エマ
ごめんなさい……
あんなに必死に叫んでたのに、ずっと勘違いしてた……
エマ
わたし、ランジュちゃんのやり方は
スクールアイドルじゃないって……思い込んで……
向き合ってこなかった
あなた
エマさん……
エマ
ランジュちゃんはランジュちゃんのやり方で、
ずっとスクールアイドルを頑張ってきたんだね
エマ
ずっと、わたしたちに伝えてたんだ……
「一緒にいて」って……
せつ菜
私にも伝わってきています。ランジュさんの「声」
せつ菜
ランジュさんは私たちに叫んでくれています
せつ菜
私たちも全力で返さないといけませんね、エマさん
エマ
うん!
エマ
ランジュちゃーーん!!
[Fade in/out.]
かすみ
燃え尽きた……。しお子、大丈夫?
栞子
ちょっと、大丈夫ではありません……。
なぜ完璧を突き詰めていくのか……ランジュのスタイルを
ようやく理解できて、頭がいっぱいです……
栞子
自分勝手で傲慢と思っていたものは、
ランジュなりの精一杯の伝え方だったんですね……
ミア
ランジュの性格を考えればさ、それってすごいランジュらしいよ
愛
だね。パワーで押し切るっての、ランジュらしいや
あなた
これが、ランジュさんのスクールアイドルか……
心の中がランジュさんで一杯になっちゃう感じだよね
エマ
スクールアイドル部、解散はいやだな……。
部と同好会にわかれてても、一緒にできることがあるって
今までのことでわかったもん
エマ
勝手だけどわたし、ランジュちゃんと一緒に、
スクールアイドルやりたいよ……
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