Ch. 28 Ep. 2: ランジュが選んだもの
ある決意を固めたランジュ。それを知らないメンバーは、校内オーディションに向けての練習を再開する。そんなとき、突然飛び込んできた知らせとは?
あなた
じゃあ、今日からはまた、
校内オーディションに向けて頑張ろう!
あなた
練習メニューを作ってみたから、これでいいか見てみて
歩夢
うん、ありがとう
かすみ
ええ!?
これ、ちょっとハードすぎませんか!?
あなた
ダイヤさんと海未ちゃんに相談しながら作ってみたんだ
彼方
納得のキツさだ~
愛
大変、たいへーん!!
あなた
愛ちゃん!?
あなた
果林さんにミアちゃんも……
そんなに慌ててどうしたの?
果林
スクールアイドル部は解散だって、ランジュが……!
あなた
ええ!? どういうこと!?
ミア
こっちもわかんないんだ。
いきなりメッセで解散って言ってきて……
愛
部室も開いてないし!
果林
ランジュは電話にも出ないし、メッセも既読がつかないままなの
果林
だから話も聞けなくて……
ミア
ボクはNYCから連れてこられたんだ。
それにまだ……
ミア
とにかく、「ハイ、解散」なんて納得できないよ
愛
みんな、なにか知らない?
ミア
ランジュ、どこかで見なかった?
しずく
すみません、学年が違うので何も……
彼方
彼方ちゃんも……
エマ
ランジュちゃん、栞子ちゃんのライブでも見なかったよね……
エマ
どうしたんだろう。
まさか、スクールアイドルのこと嫌いになっちゃった……?
果林
それはないと思うわ
愛
うん。中途半端な気持ちじゃ
あんなパフォーマンスはできないよ。
ランジュはいつだって本気でやってた
果林
真剣さは、みんなと同じなの
璃奈
じゃあ、なにか理由があるはず
せつ菜
そうですね。直接聞かないことには、
なにも始まらないし終われません。
誰か、心当たりのある人はいますか?
かすみ
かすみんたち、ショウ・ランジュのことなんにも知らないです。
心当たりなんて……
歩夢
……確かにそうだね。
私たちって、ランジュさんのことなにも知らないんだ……
エマ
……わたしが知ってるのは、
ランジュちゃんとわたしたちはやり方が違うってことだけだよ
エマ
ランジュちゃんのこと全然知らないで、
部が苦手ってだけで遠ざけてた
かすみ
それはかすみんだって同じですよ。
部は敵ですもん
かすみ
……でも、合宿とかはちょっと楽しかったです……
エマ
うん、合宿のときとか、いやな子じゃなかった。
一生懸命練習する子だな、ってこともわかったの……
エマ
それに、果林ちゃんや愛ちゃんがそこまで言うなら……
エマ
今更だけど、わたし、悪かったと思う。意地も張ってたと思う。
話、聞かなくてごめんなさい……
果林
エマ……
エマ
だから、ランジュちゃんがどういう子なのか教えて
[Fade in/out.]
ランジュ
ママ、アタシ香港に帰ろうと思ってるの
理事長
帰るってあなた、部はどうするの?
あなたが責任者でしょう?
[Fade in/out.]
ランジュ
ママ、すごい子たちがいたわ!
スクールアイドルよ、スクールアイドル!
理事長
いきなりどうしたの、ランジュ?
ランジュ
だからスクールアイドルよ! ママが許可したんでしょ?
スクールアイドルフェスティバルが大成功したの知らないの!?
理事長
ああ、それはもちろん知ってるわ
理事長
ランジュも興味を持ったの?
たしかあの子たちは……同好会で活動しているはずよ
ランジュ
同好会ってなに?
理事長
有志が集まって活動しているサークルのことよ
ランジュ
どうして部じゃないの? ダメよそんなの。
あんなに素晴らしい子たちだもの。
ちゃんと部として認めてあげなくちゃ!
ランジュ
そうだ、ランジュがここにきて、
最高の環境を用意した部を立ち上げるわ!
ランジュ
ランジュが世界中から、
あの子たちをサポートする最高のスタッフを集めてくる。
そしてランジュも一緒にスクールアイドルするのよ!
ランジュ
きゃあっ! グッドアイディアね!
ランジュ
あの子たちとだったら、
本気でぶつかりあえる、本当のお友達になれる!
ママ、いいわよね! ランジュ、スクールアイドル部をつくるわ!
理事長
それなら、他の部と同じようにきちんと申請を出しなさい。
問題なければ許可します。
自由はニジガクの基本ですからね
ランジュ
謝々、ママ!
[Fade in/out.]
ランジュ
ランジュはもういいの。
ランジュが居なくてもあの子たちは素敵だったし、
ランジュの居場所はやっぱりなかったみたい
理事長
スクールアイドルのみんなとはちゃんと話したの?
ランジュ
もちろん話してた! ずっと。
みんなといっしょにやりたい、友達になりたい、って!
でも全然伝わらないの! どうしてだかわからない!
ランジュ
ランジュの言葉はいっつもちゃんと伝わらないの
ランジュ
……ついに栞子にも言われちゃった。
同じようにはできない、向こうに行ってて、って……
ランジュ
仕方ないわ。ランジュは「特別」なんだもの
ランジュ
だから、最後にもう一回だけ特別なランジュを披露して、
もといたところに帰るわ
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