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Ch. 25 Ep. 2: 私たちの会長は原石です!

合同イベントの余韻もおさまりつつある、とある午後。あなたとせつ菜は生徒会室に向かった。思いつめている様子の果林を間近で見ているであろう栞子に様子を聞きに行ったのだった。生徒会の仕事を手伝いつつ、果林の近況を聞いていると、書記の左月と右月が戻ってきて……?

菜々

栞子さん、データ入力終わりました

あなた

こっちもファイル整理終わったよ

栞子

ありがとうございます。
2人ともお早いですね

あなた

何回か手伝ってるしね。
そういう意味ではせつ菜ちゃんの方が慣れてるよ

菜々

一応、元生徒会長ですから

栞子

せつ菜さん……

菜々

あ、こんなタイミングですみません。念のため言わせてください。
私、栞子さんが生徒会長になったことは
よかったと思っています

菜々

あの時は色々思うこともありましたが、
学園のみなさんは、最良の選択をしたんです

菜々

私では力が及ばなかったことも、
栞子さんならきっと良いようにしてくれると、
私も一生徒として信じていますから

栞子

……あの時は私も、色々と失礼なことを言ってしまって……
本当にすみませんでした

栞子

みなさんの期待を裏切らないよう、精進します

あなた

でも、こんなに仕事が山積みだと大変じゃない?

栞子

ここのところは合同イベントがあったりと、
仕事ができない日もありましたから

あなた

そういえば、左月さんと右月さんは?
合同イベントのときのお礼を言いたかったんだけど……

栞子

もうすぐ戻ってくると思いますよ

栞子

それで……本題はなんですか?
お話があるからときてくださったのに、
すぐにお手伝いをしていただいてしまったので……

菜々

あ……それは……

あなた

果林さんのことなんだ。
愛ちゃんから、果林さん最近余裕がないみたいって聞いて……

菜々

送ったメッセージも、
読んではくれているようなのですが返事がなくて……

あなた

ランチに誘おうと思っても、捕まらないんだ。
部活には出てるよね?

栞子

果林さんのことでしたか……。
私も、お伝えしようと思っていたのです

栞子

部活には、参加しています。
以前にも増して真剣に

栞子

鬼気迫る熱意で……と言えば聞こえはいいですが、
思い詰めているようなのです。
殻に閉じこもってしまっているというか……

栞子

一人になって集中力を高めたいということなので、
部活中もあまり言葉を交わせません

あなた

そっか……

右月

ただいま戻りました!

左月

あれ? 同好会の部長さんと中川さんじゃないですかー!
どうしたんですか?

栞子

生徒会の仕事のお手伝いをしてくれていたんです

右月

そうだったんですね、ありがとうございます

左月

あのあのあの! ちょっといいですか?
私、部長さんに聞きたいことがあって……

あなた

私に?

左月

会長が、スクールアイドルとして
もっとパワーアップするためのアドバイスをください!

栞子

え? な、なにを言い出すんですか!?

右月

スクールアイドル部のライバルである、
同好会の部長さんにお聞きするのも失礼な話ですが、
是非お願いできませんか?

右月

会長には、優木せつ菜さんを超えるような
スクールアイドルになってほしいのです

菜々

わた――せつ菜さんを超えるスクールアイドル、ですか?

左月

はい! もちろん簡単じゃないとは思ってます!
なんせせつ菜さんはレジェンド級のモンスターですから!

菜々

レ、レジェンド!? モンスター!?

右月

歌、ダンス、どれをとっても非の打ち所がありませんが、
なにより溢れんばかりのカリスマ性が
人を惹きつけてやみません

左月

うん、あれは練習して身につけられるものじゃないもんね。
ナチュラルボーン・モンスターだよ!

右月

先日の勝負ではランジュさんに負けてしまいましたが、
それでも彼女に劣っているとは思えません

左月

うんうん、結果はどうあれ、
私の中ではせつ菜さんが勝ってたもん!
ホント、せつ菜さんは神!

菜々

う、うぅ~……

あなた

……菜々ちゃん、耳まで真っ赤だね

菜々

からかわないでください……

右月

とにかく素晴らしいの一言に尽きるせつ菜さんですが、
私の見立てですと潜在能力では会長も負けてはいません

左月

そうそう! 会長はダイヤの原石なんですよ!
もしかしたら、これからせつ菜さんを超える可能性だって
秘めてるんですから!!

栞子

か、彼女はそう簡単に並べるような相手ではありません!

右月

いいえ、私は会長の可能性を信じます。
ですから会長は私を信じて自信を持って下さい!

栞子

は、はい……

あなた

……栞子ちゃんも耳まで真っ赤だね

栞子

からかわないでください……

[Fade in/out.]

果林

ねえランジュ、今日は私も一緒に練習してもいい?
あなたのトレーニングを参考にしたいの

ランジュ

ふふっ、ランジュは完璧だもの。
果林も見習いたいわよね♪ OKラ!

[Fade in/out.]

果林

ハアッ、ハアッ、ハアッ……

ランジュ

ふう……。これがランジュのルーティンよ。
どうかしら?

果林

これを息を切らさずにこなすのね……

ランジュ

だってランジュだもの

ミア

ランジュー! ちょっといい?

ランジュ

なあに? ランジュってばみんなからモテモテで困っちゃうわ~

果林

はあ……。ランジュってすごいわ……。
でも、ついていける。続けていけば並べる。
私の財産になる……

果林

ランジュのやり方は正しい。
だって、このあいだの優勝がそれを証明しているんだから……


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