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Ch. 13 Ep. 7: 私に歌わせて!

各部の新入部員入部条件として、譲れない思いがある栞子。他の部活との調整をするのはなかなか大変そうだが、栞子の気持ちは大切にしてあげたい。あなたは各部との調整へと動き出す……。

あなた

戻ったよー!

栞子

おかえりなさい、それでどうでした?

あなた

うん、文芸部と天文部、科学部と演劇部は、
今の条件で大丈夫だって

栞子

本当ですか!?

あなた

うん、色々譲歩したし、栞子ちゃんがちゃんと
みんなのことを考えてるんだって説明したらわかってもらえたよ

栞子

よかった……

あなた

でもバスケ部とソフトボール部はまだ

栞子

……そうですか

あなた

だけど、生徒会側の頑張りは認めてくれて、
向こうから譲歩案を出してくれたんだ。はい、見てみて

栞子

ありがとうございます

あなた

それを元に落としどころを考えていこう

栞子

そうですね。こうして意見を提示してもらえるだけで大進歩です。
以前は話し合いにすらならなかったんですから

あなた

学校を良くしたいって思ってるのはみんな同じだから、
誠意を持って根気よく接すればわかってもらえるよ

あなた

この調子なら、なんとかこのまま学校説明会は開催できそうだね

栞子

ええ……。しかし、驚きました。
あなたにこんな調整力があったとは……。
私は見誤っていました。申し訳ありません

あなた

え? いやいや、そんなことないって

栞子

いいえ、誇っていいところですよ

栞子

スクールアイドル同好会で埋もれさせるには惜しい人材です。
どうでしょう、このまま生徒会で私の補佐をしてくれませんか?

あなた

ありがとう……。
評価してくれるのは本当に嬉しいけど、それはできないよ

栞子

なぜです。
あなたには生徒会役員としての適性が備わっているというのに

あなた

栞子ちゃんに譲れないものがあるように、
私にとってスクールアイドル同好会は譲れないものだから

あなた

スクールアイドルのみんなを応援したい、
一緒に歩んでいきたい、それが私のやりたいことなんだ

栞子

そうですか……しかし私は諦めませんよ、
その気になったらいつでも言ってください

あなた

あはは、わかった

栞子

さて、あなたのおかげで学校説明会開催の目処も
ついてきたことですし、ステージのプログラムも具体的に
進めていかなければなりませんね

栞子

私の方である程度形にしてみました。
目を通してください

あなた

うん。えっ……これって?

[Fade in/out.]

栞子

お待たせしました

あなた

ごめんごめん、遅くなっちゃって

エマ

ちょうど柔軟運動が終わったところだよ

彼方

学校説明会も近いし、今日も練習頑張ろ~

あなた

あー……そのことで、みんなに残念なお知らせがあります

璃奈

嫌な予感……。
璃奈ちゃんボード「ぞわわっ」

あなた

実は、学校説明会のライブ……時間的に1曲しかできないんだ

みんな

えーーーーーー!?

あなた

学校説明会の時間を調整してみたんだけど、
各部の持ち時間は5分てことになって……

璃奈

5分……。
璃奈ちゃんボード「ずーん……」

しずく

どうにかならないんですか?

栞子

みなさんには力を貸していただいたのでお返ししたいところ
なのですが、やはり不公平があってはいけません。
スクールアイドル同好会だけを特別扱いは出来ないのです

かすみ

せっかくかすみんが1番お客さんを盛り上げられるって
証明しようと思ってたのに、他のみなさんがステージに
立てないんじゃ今回は比較ができないじゃないですかー

なーに自分が歌うこと前提で話してんの?

かすみ

だって、代表でひとり歌うとしたらぁ、
やっぱり一番可愛いかすみんが適任じゃないですかー?

せつ菜

いえ、ここは私のスクールアイドル愛で
入学希望者たちのハートを撃ち抜いてみせます!

果林

やっぱり憧れのお姉さんがいるような学校って、
とっても魅力的に見えると思うのよね?
だから一番セクシーな私が代表でいいんじゃない?

彼方

なにを~、今回は彼方ちゃんもやる気が
みなぎってるんだから~!

ねえねえ、注目度で言ったら愛さん最近すごいんだけど?
5秒間ダジャレチャレンジって動画の評判がいいんだよね♪

しずく

あ、それなら私も、お休み前の朗読っていう動画を
あげているんですが、癒された~ってメッセージを
よくいただいてますよ!

彼方

彼方ちゃんそれ毎晩聞いてるよ。
しずくちゃんの朗読聞いてるとすぐ寝ちゃうんだ~

って、カナちゃんが聞いてるんかいっ!

エマ

わたしね、日本の童謡100っていうのに挑戦してて、
もうすぐ100曲歌い終わるの。だからステージで
歌ってみたいんだけど、ダメかな?

あなた

みんな自分のできることをたくさん頑張ってるんだよね……。
それを知ってるから余計に一人になんて絞れない……どうしよう!

歩夢

あの……

あなた

え?

歩夢

今回は、私にやらせてほしい!
私に譲って、お願い!

かすみ

あ、歩夢先輩?

果林

歩夢が自己主張するなんて珍しいわね……

せつ菜

はい……驚きました

栞子

なるほど、上原さんは適任かもしれません

栞子

学校説明会は新しい生活をスタートさせる場所を
見学にくるイベントです

栞子

観に来てくれた人には、スクールアイドルを始めて日が浅く、
一歩一歩ひたむきに頑張っている上原さんのステージが
一番伝わるのではないでしょうか?

むーん……
言わんとすることは理解出来る……

エマ

うん……確かに、学校説明会にくるのは
みんな初めての子たちなんだから、そういう自分に近い人が
どう頑張ってるのかを見せてあげるのがいいのかも……

あなた

わかった。じゃあ、今回は歩夢ちゃんにお願いしよう。
みんな、それでいいよね?

彼方

うん、そうしよう

かすみ

仕方がないですね。歩夢先輩はいつもファミレスで
パフェのいちごを一つ譲ってくれるから、
今回はかすみんが歩夢先輩に譲っちゃいます

果林

いつも控えめな歩夢がやる気になってるんだから
お姉さんとしては応援するしかないわね

歩夢

みんな、ありがとう!

あなた

それじゃ、みんな歩夢ちゃんのサポートよろしくね!

みんな

おーー!


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