story:event:story-4:episode-6:ja

ハイキングでリフレッシュ! Ep. 6

彼方

花丸ちゃん、何してるの~?

花丸

野鳥観察の準備ずら。
せっかく図鑑や双眼鏡を持ってきたから、
ちゃんと使ってみたいんだ

彼方

絵里ちゃんが見つけた時は逃げられちゃったもんね~。
でも、鳥っていざ探すと意外に見つからなそう……。
気付いたらいるって感じだよね

花丸

そうだね。特にここは街の中と違って木がたくさんあるし、
大きい鳥ならともかく、小さい鳥は枝や葉っぱに遮られて、
余計見つけにくいと思う

花丸

だから、まずは周りの音をよーく聴くずら。
風の音、木が揺れる音、せせらぎの中に聞こえる鳥の声を
つかまえる。それが野鳥観察の入口ずら!

彼方

目よりまず耳か……なるほどね~。
彼方ちゃんも、隠れてる鳥の声、
つかまえてみよ~

[Fade in/out.]

絵里

海未、何を見てるの?

海未

この山の地図です。さすがに10kmや20kmも走ってきたわけでは
ありませんから、元の道からもそう離れてはいないと
思いますが

絵里

なるほど……! ハイキングコースの周辺に水場の記載があれば、
それはこの場所のことかもしれないわね

海未

ええ。ここがどこか分かれば、
どちらに進めば戻れるのかも分かります。
必ず帰り道を割り出して、ハイキングを再開しましょう!

[Fade in/out.]

花丸

楽しかった~♪ 鳥さん、可愛かったずら♪

彼方

頑張れば結構見つけられるもんだねぇ

海未

花丸、彼方! 帰り道が分かりましたよ。
休憩も充分取りましたし、そろそろ出発しましょう

花丸

良かったぁ。戻れるんだね

絵里

……あら? 善子は?
彼方達と一緒じゃなかったの?

彼方

? 善子ちゃんは絵里ちゃん達と
一緒にいると思ってたんだけど……

海未・絵里・彼方・花丸

…………

海未

あああああ!
せっかく正しい道に戻れるという時に、どうしてまた……!
善子はいつからいないのですか!?

花丸

え、えっと、みんなでお茶を飲んだ時はまだいたよね。
それから川原をうろうろしてたような……
いや、山のほうに歩いて行ったような……?

絵里

困ったわね。下手な方向を探したら、
今度こそ本当に帰り道が分からなくなっちゃうわ

海未

ああもう、どこに行ったのですか、善子――――っ!!

善子

善子ではない! ヨハネである!!

海未・花丸・絵里

いた!

善子

嘆くのはおやめなさい、リトルデーモン達。
ヨハネはいかなる時もあなた達のそばを離れはしないわ!

彼方

今の今まで離れてたじゃん……。
どこ行ってたの~?

善子

この領域の主たる山神の元へ挨拶に行っていたの。
いくらヨハネが高位の堕天使とはいえ、
他者の領域に無断で踏み込むのはさすがに無礼でしょう?

海未

善子……
もっとほかに言うことがあるのではありませんか……?

善子

ひぃっ!
かかか、勝手にいなくなってごめんなさい……!

絵里

あら?
善子、服に何か付いてるわよ。
花びら……かしら?

善子

あっ、そうだった!
みんなに見せたいものがあるの。
ちょっとこっちに来て!


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story/event/story-4/episode-6/ja.txt · Last modified: 2022/09/15 10:17 by Aran (Bot)