story:event:story-3:episode-1:ja

下町巡り珍道中 Ep. 1

アタシのぬか漬け食べていかぬか、花瓶のデザインに過敏になる、
留守番がんばるっす、す、す……

鞠莉

ハロ~、愛!

果南

遅くなってごめんね

果南、マリー! 全然大丈夫だよ~、
1人ダジャレしりとりで時間潰してたし♪
てか、そもそも時間ちょうどだから別に遅くないよ

果南

ダジャレしりとり?

愛さんの有意義な時間の使い方☆
パッとダジャレを思い付くための練習だよ。
今年のスイカは安いかい、イージーな心じゃいい字は書けない♪

鞠莉

ジャパニーズダジャレ! 面白いわよね~♪ マリーも言えるわよ。
泥棒がこっそり盗んだ金属は? スチール! 
道を曲がる時は全部右よ。オーライ!

果南

オーライは分かるけど、最初のはなんでスチールなの?

鞠莉

こっそり盗むっていう意味の英語と、鋼を意味する英語は、
どっちも『スチール』なのよ。つづりは違うけど。
同音異義語ってやつね♪

英語のダジャレか~。
あれって単語も熟語も
色々知ってないと出来ないから結構ムズいよね

果南

なるほど……。まぁ、ダジャレ談義はまたそのうちってことで。
それより、今日はよろしくね、愛ちゃん

おっと、そうだった。今日は愛さんが、
2人に古き良き東京の下町をどどーんと案内しちゃうよ!
がっつりみっちり楽しもうね♪

[Fade in/out.]

やっぱ下町といえば街並みがいいよね!
商店街の元気な声、気さくな住人達、
初めて来たのに初めての感じがしない不思議な懐かしさ!

果南

人がたくさんいて賑やかだね。
でも、駅や高層ビルがある場所で感じる賑やかさとは
ちょっと違う気がする

果南

都会の忙しい空気とは違う、
時間の流れが少しだけ優しくなったような……
愛ちゃんの言う通り、不思議な感じがするね

鞠莉

これが下町マジック……!
マリーの中にあるジャパニーズハートが、
ノスタルジーに震えているわ!

気に入ってくれたみたいで良かったよ~!

東京には色んなところに下町って呼ばれる場所があって、
それぞれに有名な建物とか観光スポットとかがあるんだけどさ

アタシは、そういう特定の場所や建物だけじゃなくて、
そこに住む人達が創り出す日常風景も大好きなんだ!

果南

愛ちゃんの気持ち、分かる気がするよ。
街の優しい雰囲気が伝わってくる

鞠莉

ホントね。マリーもすっかり下町カラーに染まっちゃったわ~♪

早っ! まだ来たばっかりなのに

鞠莉

そういえば、さっき「色んなところに下町がある」って
言ってたけど、『下町』という言葉は
特定の地名なわけじゃないのね

そうだね。昔、低い高さの土地にある町のことを
『下町』って言ったらしいけど、職人や商人が
住むエリアのこともそう呼んでたみたいだよ

果南

昔から活気と人情味がある土地柄だったんだね。
こういう空気、私の性に合ってるかも。
観光だからって変に構えなくてもいいというか

お? お? 果南も気に入った感じ?
住んじゃう? 下町っ子になっちゃう?

果南

それとこれとは話が別

なんだよツレないな~

???

あ、あの~……すみません

愛・果南・鞠莉

ん?
え?
ホワッツ?


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story/event/story-3/episode-1/ja.txt · Last modified: 2022/09/15 10:17 by Aran (Bot)