イルミネーションナイト Ep. 6
善子
うっ……うぅ、食べ過ぎた……
お腹苦しい~
希
大丈夫? お水もらってこようか?
善子
いらない……何もお腹に入れたくない……
エマ
え~、善子ちゃん、もう食べないの?
まだまだお料理、いっぱいあるのに
海未
エマ! なんですか、そのお皿は!
そんなに山盛りにして……
ああっ、こぼれてしまいますよ!
エマ
大丈夫大丈夫。お肉のひとかけら、お米のひと粒、
ソースのひと掬いもこぼさないよ。
わたし達の大切な大切なごはんだからね
花丸
うんうん♪ 来たからにはやっぱり、
全部の料理を制覇したいずら~♪
食を楽しむ者としての義務ずら!
海未
は、花丸まで……
果林
まぁまぁ、いいじゃないの。
今夜は堅苦しいことは言いっこなしよ♪
海未
それでも最低限のマナーくらいは守ってほしいのですが……
エマ
よーし、このお皿の分を食べ終わったら、
次はデザートに行くよ~♪
花丸・善子・希・海未・果林・エマ
きゃあっ!
善子
え、何!? 真っ暗になったぁ!
希
停電かな? 外の明かりはついてるから、
この建物の電気だけが消えてるみたいやね
エマ
わっ! 何かにぶつかった……テーブル?
何か壊しちゃったかな……?
果林
みんな、あまり動かないで。
電気が復旧するまでじっとしていましょう
[Fade in/out.]
善子
点かないわね~、電気……。
なんか、会場の空気もピリピリしてるっていうか、
みんなの不安がすごく伝わってくるわ……
花丸
さっきまであんなに明るくて、賑やかで、楽しかったのに……。
電気が点いても元の楽しい空気に戻らなかったらどうしよう……
エマ
そんなのいやだよ。せっかくのパーティなのに。
何かできることは無いかな? 暗くてもみんなに
楽しい気持ちになってもらえる方法、無いかな?
海未
そうは言っても、下手に動き回るのは危険です。
テーブルや、ほかの参加者の方々にぶつかって、
ケガをさせてしまうかもしれませんし
エマ
あっ、ダジャレメモ帳持ってくればよかった!
愛ちゃんに教えてもらったの、いっぱい書いてあるのに。
ダジャレなら動かなくてもできるもんね
海未
却下です。むしろ場が凍ります
希
暗いのをいかして怪談でもしようか?
外のイルミネーションが、いい感じに非日常感出してくれてるし
果林
それも逆効果よねぇ
花丸
そうだ……歌ずら。歌を歌おうよ!
善子
う、歌? 今、ここで!?
エマ
そっか! 歌も動き回る必要は無いよね。
歌うのも聴くのも楽しいし♪
花丸
うん。それに見て、外のイルミネーション。
色とりどりの光が、まるでライブ会場みたいずら
花丸
マル達、スクールアイドルだもん。
歌でみんなを笑顔にすることができるはずだよ!
この会場にいる人達のことも、きっと……!
海未
歌は人を笑顔にする……その通りですね。
誰よりも私達が一番知っていることです
希
これ以上無いくらい、ウチらにぴったりの方法やね
善子
さすがは我がリトルデーモン!
こんな妙案を思い付くなんて、主に似て実に聡明だわ
果林
決まりね。やってみましょう。みんなの不安を吹き飛ばす、
とびきり明るいスペシャルライブを!
花丸・善子・希・海未・エマ
(花丸・エマ・希)うん!
(善子)ええ!
(海未)はい!
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