story:event:itex-7:episode-3:ja

ヨハネと花陽の事件簿 Ep. 3

善子

ここが犯行現場ね。
なるほど、確かに事件の臭いがプンップンするわ!

花陽

え? くんくん……なにも匂わないけど?

善子

この名探偵ヨハネの嗅覚はごまかせないのよ……。
なぜなら、そう、ハイパーミラクルエクセレント名探偵だから!

善子

さあ! 事件当時の話を聞かせてちょうだい!

絵里

話と言っても、
起こったことしか説明できないんだけど……

絵里

今から1時間ほど前に、
ミュージカルで使う小道具のチェックをしていたの

絵里

だけど、何度確認してもテーブルクロスが見つからなくて……。
もちろん、部室中をくまなく探したわ

絵里

そうしたら、机にあったのよ!
怪盗からのメッセージが!!

果南

怪盗からのメッセージ!?

絵里

このカードよ。見てちょうだい

善子

なになに……?
『テーブルクロスを頂戴した。怪盗K』

花陽

怪盗K? ……誰?

善子

ふっふっふ。誰だかわからないけれど、いいわ!
このヨハネに見つかるなんて、相手が悪かったわね!
後悔させてあげる!

善子

部室から小道具のテーブルクロスが突如消える……

善子

これはつまり……密室トリックね!

花陽

いや、ここ密室じゃないよ?

善子

わ、わかってるわよ。
ちょっと言ってみたかったの!

花陽

言ってみたかっただけなんだ

善子

とにかく安心しなさい!
テーブルクロスは、私と花陽で必ず取り戻してみせるわ!!

花陽

え、ちょっと待って、私も!?
そ、そんなの無理……

善子

無理じゃない!
あなたは私の助手なんだから、
一緒に解決するのは当然でしょ!

善子

「この世に存在する、あらゆる謎の迷宮を」

花陽

え?

善子

え? じゃないわよ。
次、花陽のセリフでしょ

花陽

あ、あのー……ミュージカルの?
え、言わなきゃダメなの?

善子

当然でしょ! ほらいくわよ!

善子

「この世に存在する、あらゆる謎の迷宮を」

花陽

「と、解き明かすのは私達」

善子

「どれだけ巧みなトリックも」

花陽

「わ、私達の手にかかれば、たちまち霧消」

善子&花陽

「真実という名の扉を開くのは、私たち……!」

果南

うーん、やっぱり最後が決まらないなあ

善子

もー!

花陽

うう、ご、ごめん……

果南

ま、今はそんなこと言ってる場合じゃないね。
それじゃ、名探偵とその助手さん、期待してるよ!!

絵里

虹ヶ咲で起きた事件だし、もしかしたら
歩夢がなにか怪盗について知っているかもしれないわ

絵里

今頃、体育館で大道具の打ち合わせをしているはずだから
行ってみたらどうかしら?

善子

私たちに任せなさい!
さ、行くわよ、花陽!

花陽

ちょっと待って~


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story/event/itex-7/episode-3/ja.txt · Last modified: 2022/09/15 10:20 by Aran (Bot)