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温泉旅行ラプソディ Ep. 6

花丸

大浴場にもお土産売り場にもいなかったし、
娯楽室にもいなかった……。
千歌ちゃんもにこさんも、一体どこに行っちゃったんだろう?

彼方

もしかしたら、外に行ったのかも

彼方

さっき、旅館の従業員さんに聞いたんだ。
女の子が2人、お風呂セット持って外に出て行ったって。
これ、にこちゃんと千歌ちゃんじゃないかなぁ

しずく

どうして外になんて……
あ、そういえば……

[Fade in/out.]

千歌

温泉は館内にある大浴場と露天風呂、
それから館外の山の中にも天然の露天風呂があって――――

[Fade in/out.]

そっか、もしかしたら、その天然温泉に……
ウチらも行ってみよう!

[Fade in/out.]

しずく

着いた……ここが千歌さんが言っていた天然温泉ですね。
でも、誰もいない……
というか、しばらく誰も来ていないみたいです

花丸

ど、どうしよう……希さんの占いでも悪い結果が出てたし、
まさか、本当に何か事件に巻き込まれたんじゃ……

彼方

花丸ちゃん、落ち着いて

まだ誰も来てない……
『戦車』の逆位置……挫折、不安、道を……あ

もしかして……
道を間違えて迷子になってるんやないかな?

しずく

迷子? でも、ここまでは一本道でしたよ。
途中に案内図もありましたし、迷いようが無いと思うのですが……

確かに舗装された道は1本だけやったけど、
脇に獣道みたいなのがあったように見えた。
例えば、近道できるかも、とか思ってそっちに……

にこ

いやああああ~~~~っっ!!

にこ

いや~~~~っ! 虫が! でっかい虫が!
おばけみたいな虫が~~~~っっ!!

にこ

もういや~~!! 帰る! うちに帰る!
助けてママあああああ~~~~っっ!!

希・彼方・しずく・花丸

…………

にこ

うえええっ……え?
な、なんであんた達が……

千歌

うああああん! にこさああああん! 待ってええええ!
置いてかないでえええええ!!

花丸

ち……千歌ちゃああああん!!

しずく

よ、良かった……良かったです……!

彼方

足、泥だらけだよ~。大丈夫?

千歌

えっ、み、みんな……!? うああああ~ん!!
良かった……もう帰れないと思ってたよぉ~!

2人とも、一体今までどこにいたの?
電話にも出ないし……

にこ

……天然露天風呂に行こうとして、近道したくて獣道に入ったら、
迷って……く、暗いし、スマホは充電切れるし、
虫は出るし……うっ、ぐすっ……

うんうん、そっか、真っ暗な山の中で怖かったね。
もう大丈夫、みんないるからね

にこ

ううっ、ううう……

2人とも、本当に……無事で良かった……

さぁ、泥だらけの体、綺麗にしようか。
ちょうどここはお風呂やし、怖い気持ちも一緒に流しちゃおう

にこ・千歌

(にこ)希……!
(千歌)希さん……!

彼方

せっかくだし、彼方ちゃん達も入っちゃう~?

しずく

そうですね。少し歩いたら汗をかいてしまいましたし

花丸

熱いお湯に浸かって、さっぱりしたいずら~

それはいいね。みんなで露天風呂、入って行こう♪

花丸・千歌・にこ・彼方・しずく

(花丸・千歌・彼方)うん!
(にこ)ええ!
(しずく)はい!


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story/event/itex-5/episode-6/ja.txt · Last modified: 2022/09/15 10:20 by Aran (Bot)