歩夢ちゃん、もうすぐイベントが始まる時間だよ

うう、緊張する……

緊張してるところにプレッシャーをかけるみたいで、ごめん……。
会場、超満員だよ。
ファンクラブの会員、全員来てるんじゃないかな？

そんなにたくさん！？

しかもすごい熱気。
みんな待ちわびてるのが伝わってくるよ。
……歩夢ちゃん、大丈夫？

……うん。今ので、気合が入った。
みんなの熱気に負けないようにしなきゃ！

だって、みーんな私を見に来てくれたんだもん！

うん。他の誰でもない、歩夢ちゃんに会いに来てくれたんだよ

嬉しいね。私のために時間を作って来てくれて……。
はやく……、みんなに会いたい

今日は、新しい歩夢ちゃんを見てもらう日だからね！

うん。
来て良かったって思ってもらえるよう、一生懸命頑張る！

いつも頑張り屋の歩夢ちゃんなんだから、大丈夫だよ

えへへ、不思議だね。
あなたにそう言ってもらえると、本当に大丈夫だって思えるの

私の言葉で安心出来るなら、何度だって言うよ。
歩夢ちゃんなら大丈夫、ファンのみんなと最高の時間を過ごせるよ

ありがとう

さあ、そろそろ幕が開く時間だよ。行ってらっしゃい！

うん！　あなたも、私のことを見ていてね！！

[Fade in/out.]

歩夢ちゃん見つけた！　こんなところにいたんだね

体が熱くって……。ちょっと涼んでたんだ

会場の盛り上がり、すごかったもんね

うん。みんなの熱気に煽られて、
私も、今まで以上に熱くなっちゃった

あはは。
歩夢ちゃんもファンのみんなも、すごくいい顔をしてたよ！

えへへ、ありがと♪
ねえ、この前……私自身、
自信を持ちたい、変わりたいって言ったけど……

なんだか、自分のことが大好きになっちゃったかも

あんなにみんなを笑顔にできる私、すごいなって……
そんな自分が好きだなって、心から思ったの

私、やっぱり歩夢ちゃんのことをスクールアイドルに誘って
よかった。私がずっとすごいって思ってた歩夢ちゃんのことを、
たくさんの人に知ってもらえたから……

ええ！？　本当にすごいのは、あなた。
私のこと……私より、よくわかってくれてるんだから！

あはは。褒めすぎだよ。でも、そう言ってくれるなら……。
歩夢ちゃんのこと、
これからもずっと一番近くで応援させてほしい

そんな……。それは、私がお願いするほうだよ。
私のこと、ずっとずっと、見ててほしい！