おーい、飯がなくなったぜ
はい。そこにあるお皿から持っていって下さい。
お客さんの様子はどうですか?
会場の混乱は収まったぜ。
まだお客さんも来るだろうから
油断はできないが、まぁ大丈夫だろ
さすが、手際がいいですね
こういう大騒ぎの世話は弟達で
慣れてるからな。
気遣いの出来る優しいお嬢さんが
そばで支えてくれたら
もっと頑張れるんだが…。
どうかな、クレアさん。
落ち着いたら俺とお花見でも──
ロニ。油を売っている暇はないぞ。
クレアの料理が冷めるだろう
おっと、怖い怖い。
そんなに睨むなって。今運ぶから
クレア。俺も手伝おう
ありがとう。
けど、もう少しで終わるから大丈夫。
ひと段落したら一緒に
お花を見て回りたいから、待ってて
しかし…
見せつけてくれるねぇ。ヴェイグ、
クレアの言う通りにしろよ。
こんな羨ましい事言ってもらいながら
無下にするなんて誰が許そうと
このロニさまが許さないんだからな!
そうか…すまないな
俺も女の子とお花見してぇなぁ…
だからと言ってクレアを巻き込むな。
あれだけ客がいるんだ。あの中に
物好きがいる事でも祈るんだな
ふっ、俺を誰だと思ってる!
お客さんにはとっくに声かけて、
全滅したよ!
チクショウ…でも負けないからな!
お客さんは次々来るんだ、
まだ終わりじゃない!
ええ、まだ終わってません。
一息つくまで、もうひと頑張りです。あっ、
またお客さんが来たみたいですよ
手厳しいねぇ。よーし、見てろ!
こうなったらお花見の助っ人として
大活躍してやる!
誰か一人ぐらい、俺の働きぶりを見て
「ロニさま素敵!」って
言ってくれるかもしれないしな!
お客さんも私達も、お花見を
楽しめるように頑張りましょう!